学校での検診が行われています。
視力の低下がある人は眼科検診を受けるように指示されますが、そこでタイトルにあるようなお話が出ることが多々あります。
ご自身やお子様が視力低下されている方は、一度は聞いたことあるのでは?
もっと細かく言うと「今は視力が〇〇だからメガネは要らない。これが○○になったらメガネを作りましょう」というような話もあります。
実はこの考え方、少々危険なのです。
ご自身やお子様の視力低下予防・視力回復の足を引っ張ってしまう可能性がありますので、今回はこれを詳しく解説しましょう。
〇視力は同じでも支障の具合は人によって違う
よく聞くのは「0.7以下になったらメガネをかけた方が良い。0.3以下なら常時かけておくのが良い」と言う感じのお話です。
あくまでも一般論としてのお話であるのは言うまでもありませんが、結構これを忠実に守ろうと言う人がいらっしゃいます。
しかしご自身やお子さんの生活状況を良く思い起こしてみてください。
例えば地域によっては子供の数が少なく、クラスの人数も20人とかそれ以下のような場合。
一番後ろの席でも3~4列目くらいだと、0.5くらいでも普通に黒板の文字が見えたりします。
塾に通って黒板やホワイトボードを後ろの席から見るなら別ですが、そういう状況も無ければこの場合0.5でもメガネは必要なかったりします。
逆に私立学校などでクラスの人数が多いような場合は、0.7の視力でも黒板の文字が見えにくくなるケースも在るでしょう。
進学校なら黒板に書かれる内容も濃かったり量が多く文字が小さくなったりなどという事もあるかもしれません。
社会人では1日ほとんどずっとPC作業などの近くを見る仕事内容なら、視力0.3位で全然困らない人もいるでしょう。
こうした人はメガネを常時かけるどころか、かける必要すらないかもしれません。
逆に外回りで運転をしょっちゅうする人なら、裸眼視力が0.7でも天気や時間帯によってはメガネが必要な場合もあるでしょう。
特に深夜に運転する長距離トラックの運転手さん・タクシードライバーさんなんかだとメガネの必要性は高いと思われます。
ほんとこの辺は「人による」のです。
眼科などではメガネ作成時期の目安の一つとして前述の「0.7以下になったら~」というお話をされていると思います。
そのため眼科医も「0.7になったら絶対にメガネを作らないとダメ!」とは考えていないと思います。
しかし一般の素人さんはお医者さんに言われたことを忠実にとらえて真面目に実行する方も少なくありません。
もちろんそれは決して悪い話ではありませんが、少なくともメガネに関しては本当に眼鏡が必要かどうか?ということを良く考えてみてください。
必要があるならばメガネは作るべきです。
しかし必要性が無いのにメガネを作るべきではありません。
特に近視のメガネは遠くを見やすくなるように作りますので、近くは見えにくい/見る時にかなり疲れるメガネです。
近くを見る時の負担が大きいと、更なる視力低下を招きかねません。
メガネがかえって視力低下の原因になるのは絶対に避けるべきです。
あと子供さんに多いのが「メガネをかけると遠くがはっきり見えるので嬉しくなりそのままずっとかけてしまう」という事。
お気持ちはよ~くわかりますが、これはメガネによる視力低下や近視の進行を促進させる、一番良くない使い方です。
裸眼視力に関係なく「遠くが見やすいメガネで近くを見る(見続ける)」事は絶対に避けましょう。
裸眼で30㎝程離れたものが見えるなら、メガネは常時かけず遠くを見る時限定でかけるべきです。
裸眼で30㎝程離れたものが見えないなら、近くもメガネをかけて離して見るべきですが遠くが見えるメガネではなく、近くに楽にピントがあるメガネをかけるべきです。
こうしたメガネの使い方は大人でも大変ですし、子供さんならもっと大変。
小学校低学年では難しい子の方が多いと思います。
なので我々は「なるべくメガネをかける時期を先に延ばす」事も視力回復・視力低下予防に重要だと考えています。
流石に小学校高学年や中学・高校生にもなれば、「こういう時はメガネをかけて、それ以外は外す」「この時は強い方のメガネ・この時は弱い方のメガネを使う」ということが理解できて実践できます。
「やれるかやれないか」と言えば「やれる」年齢です。
その上で「やるかやらないか」はその人次第ですけどね。
ご自宅でお父さんやお母さんの管理のもとでメガネを使うときは大丈夫です。
しかし学校や習い事で自分の管理のもとでメガネを使う場合にきちんとできるか?
正直小さい子供さんは難しい子が多いです。
また「頭では理解できていても忘れてしまう」ことも多々あります(我が家の子も)。
できればせめて小学校高学年くらいまでメガネ作成を先延ばしにしたいところです。
しかしこれはあくまでも「メガネの必要性が低い場合」ですので、メガネが必要な場合はこの限りではありません。
ただし子供さんの場合、本人は見えると言っても「目を細める」「顔を曲げてナナメに見る」と言った特殊な見方をしている場合は、メガネ作成を考えるべきです。
こうした特殊な見方は視力の良い人だと、まず出ません。
お子さんご自身が見えにくさを感じているので、目を細めて見たりしているのです。
つまりすでに「見えにくい」という、生活に支障が出ている状態です。
外出時や自宅でテレビをみる時などに目を細めているなら、黒板やその他の遠くも細めて見ている可能性大です。
この場合はむしろ眼鏡を早めに作ってあげた方が良いでしょう。
〇個別の状況を良く見てメガネ作成の判断を
繰り返しますが「視力が○○だからメガネかけよう」というのは、あまりお勧めできません。
その人の生活スタイルによって、問題が無い視力は違います。
あくまでも一つの目安として考えて、実際にメガネを作るかどうかは本人の状況や普段の見方(目つきや顔の向きなど)を見て判断しましょう。
「視力が○○になったら」というような機械的な考えは止めた方がよいです。
京阪視力回復アカデミーでは、通って頂いている方全員最低月1回ペースで視力検査を行なっております。
そこで見え方のチェックと共に近視や乱視の度数の変化・それに対してご本人の生活状況もお伺いしつつ、メガネが無くても大丈夫かどうか判断します。
メガネがあった方が良い、という判断になる場合はそれをご本人と保護者の方にお伝えして、メガネの作成を促していきます。
そこで本人が「どうしてもメガネをかけたくない!」と言って作成に至らない場合もありますが、作成をする場合は必ず使い方をご案内します。
レンズ度数と見え方を踏まえて「こういう時はかけて良いが、こういう時は外すように」と言う感じです。
これらがしっかり出来ていればメガネによる視力低下も防げますし、かえって楽な目で見れるようになり結果視力も良くなった、というようなケースも多々あります。
こうしたお話は視力回復の一環ととらえておりますので、視力回復トレーニングと並行して行なうことが多いですね。
視力回復を成功させるためには視力低下予防が肝心!ですから。
視力回復の「いろはのい」ですね!
京阪視力回復アカデミーではこうした視力回復だけでなく、視力低下予防・眼疲労軽減のメガネ作成など、眼病や外傷以外の目に関するご相談をお受けしております。
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