【視力回復】”ベイツ理論”について詳しく解説!

ネットに出てくる視力回復の理論の一つとして、「ベイツ理論(ベイツメソッド)」というものがあります。

”視力回復”・”眼筋トレーニング”などのワードで検索すると出てきますし、Amazon等ではベイツ理論をベースにした視力回復関連の書籍も販売されています。

結構気になっている方もいらっしゃると思いますので、今回はこのベイツ理論について解説します。

 

 

◇ベイツ理論とは?◇

ベイツ理論はアメリカの眼科医「ウィリアム・ベイツ(1860-1931)」が提唱した理論です。

その一番の特徴は遠近ピント調節の仕組み。

ベイツは「外眼筋が眼球を伸ばしたり縮めたりすることで焦点を調節する」と唱えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近視は外眼筋が眼球を伸ばしたまま固まってしまっている状態で、これをほぐすと眼球が元の長さに戻って視力が回復するという理論です。

実は近視の進行に伴う眼軸の伸びがなぜ起こるのか?その原因はハッキリとは判明していません。

近くを見ることで発生する「遠視性のボケ」という説もありますが、これも現時点ではあくまでも”仮説”の状態です。

 

ただベイツ理論では「外眼筋が眼球を伸び縮みさせることで焦点調節を行なう」というものなので、眼球が伸びる理由が明確に述べられています。

そこから「眼球を伸ばしたまま動きにくくなっている外眼筋を改善すれば、眼球の長さも元に戻るのでは?」と考えました。

つまりこの理論だと「治せないと言われている軸性近視も治せる!」という訳です。

 

 

◇現代医学では否定されている◇

ここまで読んだ方の中には「遠近ピント合わせは水晶体がするのでは?」と思った方もおられると思います。

目の中にある水晶体を毛様体筋が厚くしたり薄くしたりすることで、遠近の焦点を調節するという理論ですね。

もうほぼ結論になるのですが、現代医学ではこの理論が提唱されていて、ベイツ理論は否定されています。

 

その理由はいくつかありますが、まず眼球は「強膜」という固い膜に覆われて内部の保護や形状の維持をします。

強膜は結構固い膜でして、わずかであればまだしもピント調節を行なうレベルのサイズ変化は困難です。

そもそも眼球を保護するための膜が柔らかかったら意味ないですからね。

 

そしてこれは筆者の考えなので確証がある訳ではありませんが、外眼筋が眼球を変形させるためには眼筋が反対方向に同時に眼球を引っ張らないといけないのではないでしょうか。

例えば空中で固定されていないボールの四方にひもをつけて、右のひもを引っ張るとボールは右方向に回転はしても右側に伸びる様は変形はしません。

でも左右のひもを同時に引っ張れば横方面に伸びて少し扁平になります。

 

こうした動きは眼球と外眼筋の関係でも同じことが言えると思います。

↑の図でいえば、外直筋が収縮すると眼球は外側に向きますが、これで眼球を変形させるには同時に内直筋で双方向に引っ張らないといけないでしょう。

それは左右の方向に同時に一つの眼球を向けるような動きですから、物理的に不可能なものではないでしょうか。

人間は左右の眼球を別方向に向ける事すら難しいのですからね。

 

そしてもう一つの理由が「点眼薬で毛様体筋をマヒさせると一時的に調節機能が妨げられる」という事が観察されています。

ベイツは水晶体は焦点調節には無関係であるとも言っていますので、これも間違った考えとなりますね。

そもそも水晶体が焦点調節に無関係なら、水晶体は何のためにあるのか?この説明もつきません。

 

ちなみに白内障手術などで水晶体を摘出したり単焦点の眼内レンズを入れた人が、遠方だけでなく近くもピントを合わせて見ることができるケースがあります。

そのためベイツ理論支持者の中には「水晶体が無いのに近くが見えるのは、外眼筋の眼球の長さを変えることで焦点調節をしている証拠だ!」と言う人もいるようです。

ただこれを研究した論文では「角膜が変形したり瞳孔の収縮で近くが見えるようになる」と言う可能性が高いと結論づけられており、外眼筋の影響によるものではなさそうですね。

 

視力回復見込みチェック&体験トレーニング体験者の声

 

◇「軸性近視でも治せる」という欺瞞◇

現代医学ではほぼ完全に否定されている「ベイツ理論」。

眼科医でベイツ理論を支持している人は、筆者がネットで調べた限りでは一人もいませんでした。

そんな理論を支持する人がいるのはなぜか?

筆者はそれを「軸性近視も治せる」という話をしたいからだと思っています。

 

京阪視力回復アカデミーでは過去に何度も「軸性近視を治すことは不可能だ」と述べてきました。

一度伸びてしまった眼球を縮めることはできません。

そのため近視が強くなればなるほど、視力回復トレーニングで上げられる視力の限界が下がります。

「0.05を0.1にはできるけどそれ以上は難しい」という感じですね。

 

しかしネットでは未だに「0.03から0.7まで回復した!」「-5.00Dで1.0まで見えるようになった!」というようなサイトやSNSへの投稿が後を絶ちません。

そこからグッズの販売やセミナーへの勧誘にもっていく、というのは昔からありますし、より人々の関心を集めるためには、他所よりも高い視力回復実績を掲げるのが定石です。

その一つの障害(?)となるのが「軸性近視は治せない」という話でしょう。

 

①毛様体筋のトレーニングで眼軸を元に戻すことはできない 

②でも外眼筋で眼球を縮められるなら眼軸も元に戻せる

③それなら理論上「0.01が1.0に回復した」と言ってもおかしくない!

多分、このような思考だと思います。

 

正直我々も軸性近視の人がご相談に来て視力回復の可能性をご案内したところ「そこまでしか行けないのか」と申込みされない方がおられます。

それは仕方ありません。

嘘偽りなく正直にご案内するのは商売をするものとって、最低限の超えてはいけない当たり前のラインです。

 

視力回復で商売することを否定するものではありません(実際我々もそうですし)。

ただやるならまっとうな内容でやらないと、この業界に未来はありませんよ。

こうした偽物の存在は、我々からしたらほんと大迷惑です。

 

 

◇まとめ◇

〇ベイツ理論は約100年前に提唱された理論

〇焦点調節を行なうのは「外眼筋」ではなく「毛様体筋」で、研究で立証済み

〇一度伸びた眼球を縮めることは不可能

〇0.1以下の近視が大幅な回復はできないが、ある程度への回復は可能

 

これが事実です。

話は少々変わりますが、なぜかベイツ理論を支持するところはそこそこの確率で「ピンホールメガネ」を勧めてきます。

このピンホールメガネも視力回復には無関係であること、このブログで何度も解説してきました。

 

なんだか「反ワ〇チン」が「イベ〇メクチン」とセットになっているような事と似ている気がしてなりません。

さらに整体や整骨で視力回復というところでも、ベイツ理論支持者は多いように感じました。

近視や目の専門ではない人達だからでしょうか?

 

いずれにしても視力回復においてベイツ理論はトンデモ理論です。

視力回復関連で検索して「ベイツ理論」「ベイツメソッド」というワードが出てきたら、速やかに帰りましょう。

 

関連ページ:

「遠視性ボケ」を防ぎましょう。

ピンホールメガネについて

視力0.01が1.0以上になる!?

 

 

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