皆さんはタイトルの「EDOFコンタクトレンズ」ってご存知ですが?
EDOFとは「拡張焦点深度(Extended Depth Of Focus)」の頭文字をとったもの。
今までの単焦点レンズ(一つの焦点にだけピントが合う)とは違い、遠方~中間~近方にピントが合う度数を年輪のように配置して、裸眼のような自然な見え方を実現したコンタクトレンズです。
このEDOFコンタクトレンズが近視の進行予防になるという話が出ていますので、今回はそのお話をしていきましょう。
以前から度々お話してきましたが、単焦点レンズは自分でピントを合わせることなく見れるのが、ある1つの地点だけです。
その1点よりも遠い所はハッキリ見えませんし、逆に近いところは自力で毛様体筋の緊張→水晶体の厚さUPでピントを合わせます。
その近い距離を見る時の毛様体筋の緊張が、視力低下や近視の進行原因の一つと言われています。
一般的に近視のメガネ・コンタクトレンズでは遠方を見やすくするので、近くはかえってピントが合いにくくなってしまいます。
そこでEDOFコンタクトレンズは遠方だけでなく、近くやその中間距離も適正な度数で見ることができるので、目の疲労が大きく軽減できる訳です。
以前このブログで「マルチフォーカルコンタクトレンズで目の疲れ軽減」というお話をしました。
マルチフォーカルコンタクトレンズは焦点が2つなのに対して、EDOFコンタクトレンズ一つ多い3つなので、更なる発展形とも言えるでしょう。
たった1つ焦点が増えただけ?と思った方、この一つ増えたのが結構大きいんですよ!
遠・近の2つにしか度数が入っていないと、その中間距離は自力でピント合わせをしないといけません。
「5mは見える。更に30~40㎝も疲れにくい。でも1~2m先が見えるけどしんどい・・・」
例えば室内で掃除をしたり洗濯したりと、微妙な距離も疲れにくくなりますので、疲労感は大分変ると思います。
これが更に進化して4つ・5つと度数が入れられれば、もっとピント合わせの苦労が減る事でしょう。
・・・・等とお勧めのようにご紹介している訳ですが、「あんた前は『コンタクトレンズは目にとって負担があるからメガネの方が良い』って言ってたじゃないか!」と思う方もいらっしゃるかも!?
でも、その考えは決して変わっておりません。
軽度近視くらいで裸眼もある程度見えるし、遠くを見る時だけメガネで問題ない方には特におススメ!!ではありません。
また、良くお話する「スポーツ限定でコンタクトをする」という方も、そこまでおススメではないように思います。
だってスポーツではそんなに近くを見る時間は多くないでしょうからね。
ただ、サッカーのような遠・中・近距離を連続して見るような競技だと、単焦点コンタクトレンズよりもEDOFコンタクトレンズの方がスムーズに見えるかもしれませんが・・・。
そして当然ながらコンタクトレンズによる目へのダメージは、通常のコンタクトレンズと同様です。
いくら近視の進行予防ができると言っても、その為だけにコンタクトレンズを使うのは止めた方が良いでしょう。
あくまでも現在コンタクトレンズを使用中の方に、これ以上の進行を予防するという意味で、お勧めだと思います。
もっと詳しく内容を知りたい方は、↓のメーカーサイトリンク先をご覧ください。
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