あなたの「目年齢」はいくつですか?

よく「肌年齢」なんて話がありますが、目にも「目年齢」ともいうべきものがあります。

今回は目の年齢にについて色々お話をしていきましょう。

あなたの「目年齢」はいくつだと思いますか?

 

 

◇加齢とともに低下する「調節力」◇

加齢による目の変化と言えば、真っ先に思いつくのは「老眼」だと思います。

 

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目の中のピント調節を行なうレンズ(上記画像②水晶体)に、長年の老廃物が蓄積されていった結果、弾力を失って主に近くにピントが合わせられなくなるのが老眼です。

本来、人間の目は遠くにピントが合う構造をしていて、調節力を使って近い距離にピントを合わせています。

この調節力が年齢とともに低下し、近くがどんどん見えにくくなってくるのです。

 

でも実はこの調節力、ピークは10歳くらいに来て、その後は少しずつ低下していきます。

そして一般的には70歳くらいで調節力は失われます。

この性質を利用して、今のあなたの目年齢を判断していきましょう。

 

 

◇年齢別 調節力と見える距離の関係◇

下の表が、年齢と調節力・ピントを合わせられる距離の一覧です。

かなり大まかなので、近い年齢のところを目安にしてお考え下さい。

 

年齢 近くにピントを

合わせられる距離

調節力
10歳 約8㎝ 12D
20歳 約12㎝ 8.5D
30歳 約14㎝ 7D
40歳 約22㎝ 4.5D
50歳 約67㎝ 1.5D
60歳 約200㎝ 0.5D
70歳 ピント調節不可能 0D

 

 

目に自分の指を近づけていき、8㎝くらいまではハッキリ見える、という方は調節力が12Dあり、目年齢は10歳くらいと同等、という事になります。

さて、あなたはどのくらいまで見えますか?

 

 

 

◇調節力は”正視状態”でないとわからない◇

ここで一つ気を付けていただきたいのが、この調節力を測るときは必ず「正視の状態で行なう」という事です。

 

近視の人の場合、調節力を使わなくてもピントが近くに合うため、近い距離を見ることができてしまいます。

例えば40歳で-3.00Dの近視の人だと、調節力4.5Dに3.0Dの近視が加算されるため、7.5Dの調節力(見える距離約13㎝)の人と同じようになります。

 

逆に遠視の人の場合、ピントが遠くに合うため、近い距離はそれだけ見えにくくなってしまいます。

例えば20歳で+4.0Dの遠視の人だと、調節力8.5Dから4.0Dが引かれてしまうため、4.5Dの調節力(見える距離約22㎝)の人と同じようになります。

そのため近視や遠視の人は、必ず「完全に矯正されたメガネやコンタクトレンズを装用した状態」で、調節力を確認しないといけません。

 

更に気を付けないといけないのが、「近視や遠視が完全に矯正された状態」とは、”1.0が見えるレンズ”とは限りません。

今使っているメガネが1.0見えるとして、もう少しレンズを強くすれば1.2が見えるようになるような場合は、今のメガネは完全矯正状態ではないのです。

基本的にはオートレフによる屈折度の測定・視力表による環の答え方・赤緑表でレンズ光学的な見え方のチェックなどで、完全矯正状態を確認するのが間違いないでしょう。

 

 

◇強い近視ほど調節力も低くなる傾向が◇

前述の「完全矯正状態で調節力を判断する」場合、近視が強くなればなるほど、近くにピントが合わせられなくなる傾向が見られます。

近視の人は元々ピント調節のレンズ(水晶体)が厚くなっているため、近くが見えやすい状態です。

この人が完全矯正レンズを装用して近くを見た場合、下図のようにピントが目の奥にずれてしまいます。

 

遠メ装用近方視

ここからピントが合うようにするには、元々レンズが厚い状態からさらに厚みを増さないといけません。

でも、水晶体の厚さにも当然ながら限界があります。

頑張れば頑張っただけ厚くなる訳ではないのです。

 

そのため、近視が強かったり目がものすごく疲労している場合などは、若い方でも近くがぼやけて見えなくなったりすることがあります。

少し前に話題になった「スマホ老眼」は、こうした状態の現れではないでしょうか。

 

 

年齢による調節力の低下は、ある意味老化現象ですから、完全に防ぐことはできません。

でも、近視の進行を予防したり、目の疲れを解消・緩和することで、不必要な調節力の低下を予防することはできるはずです。

それが目のアンチエイジングとも言えるのではないでしょうか。

 

 

京阪視力回復アカデミーでは、毎月一回は必ず完全矯正状態のレンズ度数を確認して、目の状態チェックや視力回復トレーニング法の選定、メガネの見直しなどを行なっています。

その時にご希望の方には調節力の確認も行っておりますので、ご希望の方はお気軽にお申し出ください。

京阪視力回復アカデミーへ視力回復や視力低下予防・眼精疲労の解消などのご相談は、下記のお問い合わせフォームからどうぞ。

 

 

参照

日本眼光学学会 「加齢・生活環境に適した眼の屈折」

あそか眼科 「年齢と調節力、老視のはなし」

 

関連ページ

目に関する基礎知識 ⑧老視について

”スマホ老眼”を撃退しよう! その1

”スマホ老眼”を撃退しよう! その2

 

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