「マジカル○イ」が有名ですが、3D画像をじっと見ることで視力回復ができるそうですが、実際はどうなのでしょう?
↓参考画像:ハートが見えます。
(参照:http://gogyoka.com/aman/magic/magic.html)
◇立体視で視力回復??◇
3D画像による視力回復を謳ったサイトには、こんなことが書かれています。
「立体視は、普段とは違う目の使い方をするため、目の運動になります。ピントを調節する機能の訓練にもなるため、視力回復に繋がるとされています。(原文ママ)」
・・・ちょっと何言ってるかよくわからない、という感じですね~。
そもそも”立体視”は、元々人間の目に備わっている能力で、特に意識しなくても普段からしているもの。
遠近感や距離感などは立体視ができていないと、うまく測れなくなってしまいます。
それが「普段と違う目の使い方」と言われても・・・という感じなのですが。
また、「目の運動になる」「ピントを調節する機能の訓練にもなる」とありますが、それはあくまでも遠くを見た時の話。
「遠くを見るような」感じで見たとしても、実際に見ている距離は近いので、本当の遠くを見ていることと同じ効果は得られないでしょう。
3D画像を5mの距離から見れば、効果は得られるかもしれませんけど。
◇脳を鍛えて視力回復??◇
3D画像には「脳トレ」的な考えもあり、「見た映像は脳で判断するので、脳を鍛えることで視力を上げよう」という意見もあります。
しかし近視にしろ遠視にしろ、見えにくさの第一歩は「ピントのズレ」です。
幾ら脳の機能がアップしても、ピントがずれていればクリアな映像にはなりません。
1000万画素のデジカメでピントが合っていない写真と、500万画素のデジカメでピントが合っている写真は、どちらがクリアに見えるでしょうか?
また、そもそも「3D画像を見ることで脳が鍛えられる」というのは、どういった根拠があるのでしょうか?
色々調べてみましたが、「3D画像を見ることで脳のこの部分にこういう影響があり、機能がアップできる」というような話が全く出てきません。
もしかしてもしかしたら、脳医学とかでは常識なのでしょうか????
私たちが何か物を見た場合、目の底の”網膜”にある視細胞から視神経をとおり脳へ送られ、「あれはリンゴ」と認識します。
脳は電気信号として送られたデータを映像化する、いわばディスプレイのようなもの。
ピンボケのデータが送られてくれば、そのままピンボケの映像が表示されるだけで、きちんとピントが合ったデータを脳に送らないと、クリアな映像は得られません。
◇3D映像による視力回復は難しい◇
脳を鍛えるだけでは、近視によるピントのずれは直せません。
そして近くを見たところで、遠くを見た時のピントのずれも直せません。
この2点から、3D画像による視力回復は非常に困難だと考えます。
3D画像による視力回復に限ったことではありませんが、手軽に楽に視力回復効果が得られるというものは、基本疑ってください。
本当にそんな簡単に手軽に視力が回復できるなら、今頃メガネ屋さんはみんな廃業していますよ!
視力矯正手術なんて話も出てこないはずです。
視力回復自体は不可能ではありません。
ただしそれを達成するためには、相応の時間と労力が必要です。
京阪視力回復アカデミーでは、初回の視力回復見込みチェックで、必ず上記の旨をお伝えして意思を確認しています。
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