Googleなどで「視力回復」と検索すると必ず出てくる「ガボールパッチ(ガボールアイ)」という謎の画像。
これを見ることで視力が回復するそうで、眼科医の監修本なども発行されているようです。
今回はこのガボールパッチについての考察です。
(画像:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000377.000026633.htmlより)
このガボールパッチは、イギリスの物理学者でノーベル賞を受賞したガボール博士が考案した模様です。
実は近視とか目に直接作用するものではありませんし、視力回復のために考案されたものではありません。
それでは、なぜこのガボールパッチで視力の回復ができると言うのでしょうか?
ガボールパッチは脳の視覚を司る部分を刺激するそうです。
我々が目で見た映像は視神経から脳に送られ、そこで映像の解析を行ない見ています。
でも視野が欠けていたりする場合、映像の一部に欠損が生じる場合があります。
そうした場合でも脳が自動的に映像を処理して、欠けている部分を補ってくれたりもするのです。
こうした脳の視覚機能の向上を目的とした視力回復法という触れ込みです。
でも、実際のところはどうなのでしょうか?
まず気になるのは「ガボールパッチを見ることで本当に脳の視覚機能が刺激されるのか?」という点。
外国では検証が行われているようですが、日本ではほとんど行われていません。
つまり自己申告状態で、「脳の機能が上がりますよ!(検証はしてませんけど)」という事です。
ただ脳の機能云々に関しては、まだまだ分かっていないことも多いので、明確な判断は難しいかと思います。
もう一つ気になるのが、「近視と老眼に効果あり!」という話。
これはガボールパッチの書籍を発行した会社のプレスリリースに書いてあった内容です。
近視・・・近くが見えても遠くが見えない状態
老眼・・・遠くが見えても近くが見えない状態 です。
つまり、近視と老眼は真逆の状態と言っても良いものです。
この真逆の状態にどちらも効果がある、というのが???な点でして。
近視に効果があるというと遠くが見やすくなりますが、その分老眼はきつくなります。
老眼に効果があると言うと近くが見やすくなりますが、その分近視はきつくなります。
これが両立するというのは、原理的には非常に難しい事なのですが・・・。
画像を引用させていただいたプレスリリースには以下のような記述がありました。
「スマホを見ると、どうしても目と画面の距離が近くなってしまいがち。つまり、毛様体筋は常に縮んでいる状態になります。これによって、若い人でも老眼と同じような症状になってしまうのです。(原文ママ)」
これはハッキリ言っておかしな内容です。
近くを見ることで毛様体が縮んでいる状態になるのは間違いありません。
でも、その状態は老眼と言うよりも近視の状態です。
近視と老眼を混同しているみたいですが、眼科医が監修しているハズなんですけども、おかしいですね~。
そしてこれは何度も何度も言ってきたことですが、近視は近くをみて改善されることは決してありません。
むしろ近くを見ることでかえって近視が進行悪化する恐れの方が高いです。
これはもう常識のレベルでしょう。
仮にガボールパッチで脳の機能が向上できたとして、でも近くを見ることで近視が進行してしまうと、プラマイゼロやかえって見えにくくなったりしてもおかしくないと思います。
しかもプレスリリースには「メガネやコンタクトレンズをかけたまま行なう」とありました。
それで近くをずっと見続けたら、目への負担が爆増してしまいます。
近視が進むのではないでしょうか。
ガボールパッチで脳の視覚機能が向上するかどうかはわかりません。
するかもしれないし、しないかもしれませんし、そこの判断は何とも言えない状態だと思います。
今後の研究で判明するかも?というところでしょうか。
でも近くを見続けることで目への負担や疲労が増すことは、明確にあると言えます。
もしガボールパッチで視力回復を目指すなら、とにかく遠く離れたところから見るべきでしょうね。
この辺は前回の3D画像の話と一緒と思っていただいて良いと思います。
今回の記事を書いてて思ったのですが、ガボールパッチを推奨しているのは、一部の眼科医さんです。
近視や視力低下に関するものなので自然かもしれませんが、でもガボールパッチは脳の機能を向上させるという話です。
それならば眼科医と言うよりは脳外科医とか、そちらのお医者さんの専門分野になりそうなのですが・・・。
さて、皆さんはどのように思われますか?
京阪視力回復アカデミーで行なっている視力回復トレーニングは、きちんと遠くを見るトレーニングです。
視力回復だけでなく、視力低下予防や目の疲労回復にも効果があります。
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参照:
株式会社扶桑社 プレスリリース
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