「視力回復メガネ」等と言ってピンホールメガネ(穴あきメガネ)が販売されています。
しかしハッキリ言って、ピンホールメガネに視力回復効果はありません。
今回はピンホールメガネについて解説しましょう。
◇ピンホールメガネをかけると見やすくなるのは本当◇
実はピンホールメガネをかけると、本当に見やすくなります。
「え!!??」と思うかもしれませんが、これ自体は決して嘘でもなんでもありません。
簡単に原理を説明しますと、近視の場合はピントが手前にずれている状態で、ピンボケの状態だから見えにくいわけで、よくある図では↓のような感じです。
でも、これもう少し正確に図解すると、実はこう(↓)なんです。
要は「目の底の”網膜”にどういう状態で映像が届いているのか」ということでして、近視の場合は赤丸で囲ったようなピンボケの状態で網膜に映像が当たっているから、ぼやけて見えているわけです。
ここでピンホールメガネの登場!というわけですが、小さい穴を通して見てみると・・・
狭い隙間から見ることで、網膜に届く映像のぶれも少し狭くなるため、ぼやけ方が少なくなり見やすくなります。
ですから、ピンホールメガネをかけると見やすくなるのは当たり前の話で、不思議でも何でもありません。
なので「見えにくいからピンホールメガネをかけて見やすくする」という事であれば、別に何もいうことはありませんが、「ピンホールメガネで視力回復!」といわれると、「ちょっと待てい!」となってしまうのです。
◇ピンホールメガネをかけたら見やすくなる≠視力回復◇
「ピントぶれ方が抑えられる⇒よく見える」ということは、十分理解できます。
しかし、これをもってして「視力が回復する」というのであれば、そもそもメガネかければ視力回復した!ということになりますが、そうではありませんよね?
それは「視力回復」ではなく「視力矯正」と言うものです。
更に???な点がたくさんありました。
「長年の研究により、穴を光学的かつ正確無比に配置」
「穴以外の黒い部分で光を100%吸収し、可視光線を5%に抑える」
「画面のちらつきとなる波長の光を吸収・カット」
これらは某ピンホールメガネ販売サイトに書かれていたテキストですが、正直意味不明としか言いようがありません。
もっともらしい内容で書かれているため、全く知らない人が見たらすごいものに見えてしまうんでしょうか。
〇「長年の研究により、穴を光学的かつ正確無比に配置」
⇒人によって目の位置や瞳孔間の距離は違うのに誰に対して正確無比?
〇「穴以外の黒い部分で光を100%吸収し、可視光線を5%に抑える」
⇒光を100%吸収したら可視光線も0%になるのでは?
〇「画面のちらつきとなる波長の光を吸収・カット」
⇒ちらつきは波長だけでなく周波数や電力・電流でも変わってくるのですが?
ツッコミどころ満載です。
更に極めつけは「貫通した穴あきでは正確性に欠け、ホコリなども穴につまり、乱視になってしまう恐れがあります」
ホコリが原因で乱視が発生するとは、医学的根拠も何もあったもんじゃありませんね・・・。
◇ピンホールメガネの視力回復は、根拠が全くない◇
ピンホール効果はメガネでなくても、”目を細める”だけで同様の効果が得られます。
別にあの眼鏡でなくても効果は変わりません。
穴の配置がどうとかそんなのは見え方にはほとんど関係ないですし、もしあるというならソースを出してください!
本気で視力回復を希望されている皆さん、ピンホールメガネは視力回復のグッズではありませんので、お間違えの無いようご注意ください。
京阪視力回復アカデミーではピンホールメガネは一切使用しておりません。
きちんと治療実験で視力回復効果が確認されている内容ですので、ご安心ください。
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