よく「どのくらいの視力だとメガネが必要ですか?」というようなご質問をお受けします。
今回は京阪視力回復アカデミーで考える、メガネ作成のポイントをお話しましょう。
※今回は近視の人がメインの内容で、遠視や乱視の方は少々変わりますのでご注意ください。
◇メガネがない生活で支障はないかどうか◇
一つの例ですが、Aさん(視力0.2)の場合。
日ごろあまり外出せず、出たとしても近所のスーパーとかコンビニとかがほとんど。
遠くを見る機会が少なく、且つ近くは裸眼で問題なく見えるため、メガネがなくてもほとんど困りません。
もう一つの例ですが、Bさん(視力0.7)の場合。
一般的に視力0.7くらいあれば、普段の生活にあまり支障はありません。
しかし運転好きなBさんは、夜間の高速を長時間運転することもしばしばで、運転中はメガネがないと困ります。
このように、0.2でもメガネがなくても困らない人もいれば、0.7でもメガネがないと困る人もいます。
そのため「視力いくつになったらメガネをかけなさい!」ということではなく、まずは現状メガネがない生活にどれだけ不便があるのか、きちんと確認してください。
問題なければ、焦ってメガネを作る必要はありません。
ここで気を付けていただきたいのが、「支障がないと言いつつも目を細めてしまう」等の変な見方。
目を細めたりギュッと強く瞬きをしたりするのは、ハッキリ言って見えていないからこその行為です。
お子さんが「黒板は見える!」と言っても目を細めているようだと、メガネは必要な状態なのかもしれません。
◇メガネが必要な視力とは?◇
上記を踏まえて、かなりザックリですが「これ以下の視力になったらメガネ作成かな?」という一つの目安は以下の通りです。
作業内容 | 視力の目安 | 補足 |
運転(昼間) | 0.6~ | 雨の日は0.7~ |
運転(夜間) | 0.9~ | 雨の日は1.0~ |
黒板の字(一番前) | 0.3~ | 高学年だと0.4~ |
黒板の字(一番後ろ) | 0.7~ | 高学年だと0.8~ |
宿題・読書 | 0.2~ | 辞書など細かい字の場合は0.3~ |
パソコン・スマホ | 0.3~ | 画面・フォントサイズにより前後 |
通り慣れた道 | 0.4~ | 夜間・雨の日は0.5~ |
野球・サッカー | 0.6~ | 外野は0.8~ |
この表にない状況は、見る距離が似たようなものを参考に考えてください。
注意するとすれば、時間帯や天候・体調等による見え方の変化です。
夜は昼よりも、雨の日は晴れの日よりも見えにくさが増しますし、風邪などで体調が悪い日も見えにくさがでます。
そうした時でも問題ないのか、しっかり確認してください。
使用するメガネも、この表にある視力となるような度数が理想です。
例えば後ろの席から黒板を見る時は0.7~ですが、ノートをとるときに0.7のメガネは、目の疲れがきつくなってしまいます。
1.0や1.2などのもっと度の強いメガネになれば、近くを見た時の目への負担はさらに強くなるので、よっぽど見えないとき以外は避けた方が良いでしょう。
目の疲れがひどければ、それだけ視力低下の恐れも高くなってしまいます。
視力低下を予防する意味でも、メガネは見える範囲で必要最低限の度数にしておきましょう。
このようなメガネ度数や使い方の見直しは、視力回復にも重要なポイントの一つです。
◇視力1.0まで回復できなくても、メガネ作成不要になることもある◇
一般的には視力1.0以上が正視とされています。
そのため「視力が1.0以下の場合はメガネをかけないといけない!」と思ってしまっている方が多いように思いますが、実はそんなことはありません。
視力1.0の環の直径は7.5㎜と、1㎝以下です。
これが見えないといけない状況が普段の生活でどれだけありますか?
あったとしてもかなり限定的な状況ではないでしょうか。
強い近視の場合、京阪視力回復アカデミーの視力回復トレーニングを行なっても、1.0までの視力回復は難しい方も少なくありません。
でも視力0.1から0.5まで回復できた方が、メガネをかける時間がかなり減った!なんて話もたくさんありますので、やはり裸眼の視力は大事ですね。
少しでもメガネをかける時期を遅くするためにも、しっかり裸眼視力の維持や可能な限りのアップをお勧めします。
京阪視力回復アカデミーの視力回復トレーニングをご希望の方は、下記のお申込みフォームからどうぞ。
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