前回の話の続きです。
前回「6歳前後までに弱視をなおしておかないと・・・」ということをお話ししました。
生まれつき遠視や乱視が強い場合、【きちんとピントが合った状態でものを見る】ということをほとんど経験できません。
これがものを見る機能(視機能)の発育不全のようになり、レンズを装用してピントが合っていても、視力が出なくなってしまいます。
”片眼のみ遠視が強い”などの状態がある場合は、更に顕著に視力が出にくくなります。
これを回復させていくためには、「ピントが合っている状態を経験させる」事が必要不可欠です。
そのために、完全に遠視や乱視を矯正したメガネを、常にかけておくことがとても大切なのです。
弱視が問題なくなってしまえば、裸眼視力や本人の不自由さの具合・斜視の問題の有無によっては、メガネを外せるようになったケースもありますので、今は不自由かもしれませんが、とにかく弱視と診断されたらメガネをしっかりかけておくことを心がけましょう。
「メガネをかけるのは可哀想」といってかけさせないでいると、大人になった時に「可哀想」なことになりますよ!