前回の話の続きです。
前回の話の中で「遠視はとても目が疲れる」とお話ししました。
それがあまりにも強すぎると、「斜視」という状態を引き起こす恐れがあります。
遠視の場合に多いのが「調節性内斜視」と言って、主に近くを見る時のピント合わせの負担が大きすぎて、片方の目が内側にずれてしまう斜視です。
こうなるとズレている方の目はきちんと見ることができなくなるため、レンズを通しても正常な視力が出ない「弱視」という状態に陥ってしまうかもしれません。
この「調節性内斜視」は、目の負担から発生するため、適正なメガネをかけることで斜視を予防することができます。
こうしたケースは”メガネをかけない方が目によくない”ということなのです。
遠視は近視と違って「進行悪化する」ことはありません。
また、今の日本では遠くよりも近くを見る機会の方が多いので、近くを見る時の負担が大きい遠視は、遠くよりも近くを見る時にメガネを使って負担軽減してあげましょう。
そして遠視は身体の成長とともに、少しずつ改善されていきます。
良い意味でメガネの度数が年々合わなくなっていくのです。
そのため、1年に1回程度は、メガネの度数が適正かどうか、検査を行なっておくことをおススメします。
次回は弱視の場合のお話です。