近視の進行原因の一つが【眼軸の延長】です。
「眼軸」とは、下記画像の”①角膜”から”④網膜”までの長さのことを言いますが、眼軸が伸びていくことにより、ピントがどんどんずれてしまいます。
この眼軸の伸びを予防するとされるのが、低濃度アトロピン点眼液、いわゆる「マイオピン」です。
テレビやネットでも紹介されたりして、問い合わせいただく機会も徐々に増えてきましたので、今回はマイオピンについてのお話です。
◇アトロピン自体は元々あった◇
元々アトロピン1%の点眼は、近視の治療として使われてきました。
ただ、瞳孔が開くことによるまぶしさや、主に近くが見づらくなること等の副作用があり、なかなか簡単に使えるものではありません。
そこでアトロピン濃度を0.01%にすることで、上記のような副作用をほとんど起こさなくしたのが、マイオピンです。
シンガポールで得られたデータでは【近視の進行を約60%抑制できた】という話ですが、偽薬との比較を行なっていないなど、問題もある内容だそうで。
日本でも複数の大学病院や医療機関で治験が行われています。
ここでご注意いただきたいのが、低濃度アトロピンはあくまでも「近視の進行抑制」であって、「近視や視力の回復ではない」という点です。
「視力回復効果もあるぞ!」という個別の意見も見られましたが、あまり一般的なものではないようです。
効果としては【近視の進行をスローにさせる】という認識で良いでしょう。
「近視の進行を完全に抑制する」とも言っていないので、そこは予めご承知のうえご検討ください。
(※当然ながら京阪視力回復アカデミーではマイオピンは取り扱っておりません。)
◇進行抑制効果は?◇
東京医科歯科大学のグループでは「近視進行を抑制させる効果がなかった」と報告されているのに対し、別の研究グループでは2年間で0.22D抑制した、という結果が出ているそう。
2年間で0.22Dという数値なので、本来であれば-1.00Dの人が-2.00Dになるところが、-1.78Dで済んだ、という話ですが、これをどうとらえるか?が眼科医の中でも意見が割れているようです。
「そのレベルの違いしかないのに、本当に有効と言えるのか?」という感じでしょうか。
個人的には、継続使用でも副作用などの問題がないのであれば、2年と言わず長期使用をすることで、不使用の場合よりも近視の進行は抑えられるのでは?と思っています。
単純に10年使用して進行予防ができたとで考えれば1.10Dの違いがありますが、これは視力で言うと1.0と0.4位の違いがありますので、決して無視できるものでないと思いますけどね。
現在は参天製薬による治験が行われているようで、そこで結果が出れば日本でも承認という流れになるのではないでしょうか。
◇費用は?◇
保険適用がないため、1本税込3,000円前後で販売されていることが多いようです。
1本でおよそ両眼1か月分のため、毎月3,000円かかる計算です。
1年間だと36,000円で、近視の進行を0.11D抑制する、という感じでしょうか。
・・・・なんかこう書いてしまうと、費用対効果が良くない気もしてきました。
なので、効果があるならば早く保険適用してください!!!
◇京阪視力回復アカデミーの見解◇
正直言って、まだわかりません!!!(爆)
ただ、良い結果が出ることを期待はしています!
少しでも近視の進行が抑制できるなら、それだけ視力回復トレーニングの効果を高めることができるようになりますから。
マイオピンを使用するかどうかは、最終的にはご両親の判断にお任せする形となります。
その判断材料をなるべく多くご提供できるよう、これからも良い情報も悪い情報も、しっかりチェックしていこうと思います。
参照ページ:
関連ページ:
京阪視力回復アカデミーの視力回復トレーニングは、マイオピンとの併用が可能です。
視力回復のためには、近視の進行を予防することが非常に重要なポイント。
「視力回復トレーニングだけ」「マイオピンだけ」よりは、どちらもできた方が高い効果が得られるのではないでしょうか。
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