新学期が始まって早くも2週間が過ぎました。
この時期、学校では春の検診が行われています。
毎年のことですが、京阪視力回復アカデミーへのご相談が1年の中で一番多い季節となります。
新規ご予約がとりづらい状況が予想されますので、ご希望の方はお早めにご予約ください。
そんな学校検診ですが、以前のブログ記事「春の学校検診が始まりました!」で詳しくお話していますが、視力検査に関しては非常に検査が甘いような話を聞きます。
大人数を一度に検査したり検査を行なう人も専門家ではなかったりと、仕方ない部分もあると思います。
しかし検査の正確性が低い時に生じる最大の問題点が【本当は見えていないのに良い視力がついてしまう】ことです。
「『学校でC判定(※視力0.6~0.3)と言われました』という方の検査を行なったところ視力0.1だった」、ハッキリ言ってそんなこと我々ではザラにあります。
むしろ「”学校でC判定”と言われたら、視力は0.2以下の可能性が高いな~」とすら考えてしまうくらいなんですよ・・・。
「本当は見えていないけど1.0の環を勘で答えたらたまたま当たってしまった」という感じでA判定がついてしまうと、よっぽどのことが無い限り再検査はしないでしょう。
これは近視対策の最大ポイントである「早期発見・早期対策」の妨げにもなります。
そして生活する中で一番困るのは、他の誰でもない子供さんご本人です。
それを防ぐ一番の策は以前のブログ記事「大阪市で3歳児検診での屈折検査が始まります」でご紹介した、屈折検査を学校検診にも導入することです。
もちろん屈折検査も100%ではありませんので、多少の見逃しは出てもおかしくありません。
しかし一般人が甘い基準で行なった裸眼視力検査より、屈折検査の方が精度が高いのは間違いないでしょう。
屈折検査で近視や遠視や乱視が強い場合に眼科での再受診を勧める形にすれば、より精度は高まります。
わざわざ学校が屈折検査機器を用意しなくても、3歳児検診で屈折検査機器を導入していれば、それを学校検診でも使用することはできると思うのです。
まあ機器の数に限りはあるでしょうから、今よりも検査ができるまで時間がはかかるかもしれません。
でも今問題視されている子供の視力低下激増の対策には、非常に有効なものだと思います。
このまま今の緩い視力検査を続けても、あまり有意義には見えません。
「小学校高学年になって初めて弱視とわかったが、年齢的にもう視力を出せない」というようなものも、屈折検査を行なっていれば防げた可能性が高いです。
後天的な原因の弱視なら話は別ですが、遠視や乱視が強い事など先天的な原因の弱視は、屈折検査による遠視や乱視の発見が第一歩ですからね。
各自治体の皆さん、ぜひ検討を!!
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