ネットでは「視力回復は子供だけで大人は無理」というように言われることがあります。
でもこれは一部を除いて間違いです。
大人でも視力回復はできますし、実は子供よりも大人の方が視力回復しやすいとすら言う事もできます。
今回はこの件について詳しく解説していきます。
年齢的に視力回復を諦めてしまっていた方必見ですよ!
◇「大人の方は回復しない」と言われる理由◇
まず視力回復が可能かどうかに年齢が大きく影響するものが「弱視」です。
弱視はどんなレンズを装用しても視力が出ない状態です。
その要因は生まれつき遠視や乱視が強かったり、左右の目の状態に大きな差がある「不同視」と言う状態に起こりやすいもの。
遠視や乱視が視機能の発育を阻害してしまって、視力が出ない状態になります。
一般的に視機能の発育は6~8歳頃までに完了しますので、それ以降の年齢だと弱視の治療は非常に困難です。
ただし弱視は大人というよりも小学校高学年くらいでも回復が難しいので、今回の趣旨とは少々外れると思います。
もう一つ老眼が完全にでてしまうと、視力回復も難しいですね。
老眼になると③の毛様体筋の機能低下だけでなく、②の水晶体に老廃物が蓄積されて弾力性が失われていきます。
その場合毛様体筋の機能が復活して動くようになっても、水晶体の厚みを変えられず視力も回復しなくなるのです。
このこと自体は完全な老化現象で、これを改善するのは目を若返らせるさせる事と同義で不可能ですので、「老眼も治る」という話はデタラメです。
個人差ありますが40代後半~50代前半位までが、視力回復が見込める年齢的な限界と思います。
それ以外の通常の近視でなぜ”大人は視力回復できない”と言われるのでしょう?
これは我々が言っている話ではないので、ネットに出てくる情報を基に推察すると主に以下3点が言われているようです。
①子供よりも回復力が低い
②子供よりも近視が強い(人が多い)
③目を使う時間が長い人が多い
①に関しては、例えば子供は「骨折もすぐ治る」とか「ケガの傷も早く消える」というようなイメージだと思います。
2週間くらいで骨折が治るとか、大人では中々難しいですよね?
そのイメージで「視力も回復しづらい」となっているのでしょうか。
②に関しては、これはその通りです。
子供の時から近視になるとその後の進行により、大人になった時には強度近視になっているケースが殆どでしょう。
そして軽度近視と強度近視では、当然ながら強度近視の方が視力回復できる範囲は限られます。
屈折度数が二桁近くからそれ以上等のかなり強い近視では、ほとんど視力回復の余地は残っていないと言っても過言ではありません。
③に関しては、やはりお仕事でのPC作業が非常に大きいです。
SEさんとか多いと1日10時間以上とか、繁忙期だと家に帰れないとか、そんな話もお聞きしてます。
子供のゲームや動画視聴なんかでは時間を減らすという対応も可能ですが、仕事となればそれも不可能でしょう。
これら点から「大人の視力回復は無理」と言われているように感じました。
◇大人の方が視力回復しやすい理由◇
ではここからは大人の方が視力回復しやすい要素をお話しましょう。
①近視が進行しにくい
前段で「子供は回復力が高い」という事をお話しましたが、それと同時に子供の近視は進行・悪化もしやすくもあります。
これは身体の成長期に眼球も成長してサイズが大きくなる分、仕方ありません。
現在進行形で近視が進んでいる場合、トレーニングで視力を上げようという力と近視が進行しようとする力が綱引き状態みたいに、一進一退になりやすいです。
子供に比べると大人の方が近視の進行は落ち着いていることが多いのですが、もちろん近年はそうではない大人も増えていますので、この先は変わるかも?
実際に筆者は屈折度で-1.75D~-2.00Dくらいの軽めの近視ですが、近視になったのは25歳前後からです。
これがもし小学生で近視になっていれば、この3倍・4倍の近視になっていた可能性が高いですね。
このような大人になってからの近視の進みにくさは、視力回復には非常に有利に働くのです。
②トレーニングが上手にできる
京阪視力回復アカデミーの視力回復トレーニングは「少し見えにくいランドルト環をじっと見つめて切れ目を探す」と言う内容です。
しっかり見つめて「切れ目がわかる」という事も重要ですが、それよりももっと重要なのが「諦めずにしっかり探す」「目に力を入れず自然な見方で見る」という事。
見えにくい環を見つめるトレーニングなので、見えなかったり間違えたりすることは必ずあるので、それは問題ありません。
しかし見えにくいと言って諦めて環を見なくなってしまうと、トレーニング自体が成立しなくなってしまいます。
更には正解したらOK!ではなく、その後もしっかり見つめ続けることが重要ですが、子供さんは正解したらもう環を見ていないことも。
また、子供さんの中には「とにかく正解しないとイヤ!」と言う子もいます。
こうした場合に「環を小さくすることを嫌がる」「近い距離で見たがる」「目を細める・ギュッと強い瞬きなどの良くない見方がある」「間違うと途端にやる気をなくす」このような事態が発生することがあり、トレーニングの効果が下がります。
もちろん大人にこうした要素が全くない!とは言いませんが、少ないのは間違いありません。
③視力回復への意識が高い
子供さんはどちらかと言えば親御さんに連れられて、親御さんのススメで視力回復トレーニングを始めるケースが多いです。
もちろんそうでない、本人がやりたい!と言って始めるケースも在りますが、どちらかと言えば「やらされている」という意識が強い子が多いでしょう。
それに比べると大人の方はご自身で視力回復の必要性を感じてスタートされる方が殆どで、当然ではありますがしっかり取り組まれる方ばかりです。
それはトレーニングだけでなく、普段の目を使うときの改善点や目のケアの状況でも同様です。
視力回復トレーニングと並行して目の疲れをとったり、目が疲れにくい状況を作るための環境整備や本人の意識改革は、大人の方の方がしっかり出来ていますね。
トレーニングを1日4回も5回も頑張っていたり、1時間に1回は必ず目のケアを取り入れたりetc…
ちょっとしたことかもしれませんが、長い目で見れば最終的に大きな差が生まれます。
◇大前提は「目の状態が同じ」ということ◇
このように大人でも視力回復はできますし、子供よりも視力が回復しやすい要素すらあります。
でも一つご注意いただきたいのは「近視が強い方が視力回復も困難」ということ。
例えば小学生で-1.50Dの近視の場合と大人で-7.00Dの近視の場合、どちらか視力を回復させやすいか?と言えば、さすがにこのケースなら小学生の方でしょう。
しかしどちらも-2.00Dの近視で小学生と30代の社会人なら、後者の方が回復させやすいです。
つまり「大人の方が視力回復できる」というのは、「目の状態が同じレベルの場合」です。
前述のとおり大人でも近視が強ければ、それだけ視力回復は困難になってしまいますので、そこはお間違えのなきよう。
たまに「学生時代は良かったのに就職してから視力が落ちた」と言う方のご相談があります。
こうした場合、筆者が過去に見た限りではほとんどの方が-3.00D未満の近視でした。
そのため完全にメガネ不要とまではいかないものの、ある程度ならメガネを外せるようになった方が多かったです。
こちらへのご質問で「25歳だからもう無理ですか?」みたいなものをいただきます。
また、ご相談に来られて「30歳超えてるので無理かと思ってた」と言う話もお聞きします。
いずれも年齢的には全然大丈夫です!
大体40代後半くらいまでなら、年齢はほぼ気にしなくてOKです。
50歳を超えてくるとさすがに老眼が出ている可能性を考慮せざるを得ず、一度確認したうえでOKならばご案内するとなります。
後は近視の状態次第ですので、未だにちょいちょいメガネやコンタクトの度数が上がっている方、これ以上近視が悪化する前に早めにご相談ください。
関連ページ:
視力回復ができるかどうかは、目の状態をみてみないとわかりません。
今回のブログを読んで「もっと詳しい話を聞きたい」「是非視力回復トレーニングをやりたい」「メガネのアドバイスを聞きたい」という方は
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