文部科学省より2018年度の学校保健統計調査(速報値)が発表されました。
その中で、小学生と高校生の裸眼視力1.0未満の割合が、過去最悪の結果だったそうです。
平成25年から平成30年までの、各年代別の結果は以下の通りです。
※赤色は過去最悪の結果
幼稚園
平成10年 | 平成26年 | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | |
裸眼視力1.0未満(%) | 25.84 | 26.53 | 26.82 | 27.94 | 24.48 | 26.69 |
裸眼視力0.3未満(%) | 0.51 | 0.97 | 0.70 | 0.85 | 0.72 | 0.87 |
小学生
平成10年 | 平成26年 | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | |
裸眼視力1.0未満(%) | 26.34 | 30.16 | 30.97 | 31.46 | 32.46 | 34.10 |
裸眼視力0.3未満(%) | 5.94 | 8.14 | 8.32 | 8.62 | 8.72 | 9.28 |
中学生
平成10年 | 平成26年 | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | |
裸眼視力1.0未満(%) | 50.31 | 53.04 | 54.05 | 54.63 | 54.33 | 56.04 |
裸眼視力0.3未満(%) | 22.07 | 24.97 | 25.31 | 26.68 | 26.46 | 25.54 |
高校生
平成10年 | 平成26年 | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 | 平成30年 | |
裸眼視力1.0未満(%) | 62.51 | 62.89 | 63.79 | 65.99 | 62.30 | 67.09 |
裸眼視力0.3未満(%) | 33.77 | 35.84 | 36.16 | 37.58 | 33.89 | 39.13 |
裸眼視力1.0未満も心配ですが、それ以上に気になるのが裸眼視力0.3未満の割合。
小学生で約10人に一人、中学生で約4人に一人、高校生だと約2.5人に一人の割合で0.3も見えていないのは、かなり由々しき事態でしょう。
昔は「20歳過ぎたら視力低下は止まる」と言われていたこともありました。
しかし、現在は30~40代でも視力低下が止まらない方も増えてきています。
先日、当アカデミーにご相談に来られた40代の女性の方は、10年ほど前にLASIKを受けて1.2以上になったのですが、その後再び視力低下が発生。
先日の近視の度数がR-4.00D、L-5.00Dという、驚くべきものでした。
子供さんなら10年ほどで0.00Dから-4.00Dや-5.00D位になるのは決して珍しくありませんが、30代でそこまで近視が進行するとは・・・。
しかも『LASIKした後の再低下』ですから、本来の近視の度数は-10.00D近くまで悪化している可能性もあります。
ちなみにこの女性の方、仕事でPC作業が毎日7時間とか8時間とかあって、更にはスマホをも1日3時間くらい使用されており、かなり目は使っている様子。
それを考慮しても、大人の方の進行悪化の幅がこれだけ大きいのは驚きでした。
こうしたことを考えると、高校生で0.3未満の方が将来どこまで視力が低下するか?
かといって目を使わない訳にもいきません。
しっかりとした視力低下の対策が必要なのではないでしょうか。