お子さんやご自身の目の状態を把握するうえで、非常に重要な要素がこの「屈折度数」です。
これを見れば、その人の目の状態(※眼病やケガを除く)の8~9割程はわかります。
そのため、京阪視力回復アカデミーでは視力検査よりも、この屈折検査を行なう頻度の方が高いくらいでして。
そもそも「屈折度数」とは、その方が正視・近視・遠視・乱視のいずれなのか?を確認する検査です。
下記の写真にあるような「オートレフラクトメーター」にて、目に光を当てて焦点のずれを測定し数値化します。
測定した情報は、プリントアウトされて出てきます。(サンプル画像参照)
子供たちからは「レシート」と呼ばれておりますが・・・。
データの見方を簡単に解説しますと、
【SPH】→ここで正視・近視・遠視いずれかがわかります。
「”-”だと近視」 「”+”だと遠視」 「”±0.00”だと正視」 となります。
数値が高いほど近視・遠視が強いことを表します。
【CYL】→ここで乱視がわかります。
乱視がない場合は0.00とでます。
乱視は+で出る場合と-で出る場合の両方がありますが、これは表記の仕方の違いだけで乱視の状態に違いはありません(少々専門的な話になりますので割愛)。
こちらも数値が高い方が乱視が強いことを表します。
【AX】→これは乱視の歪みの角度(軸度)がわかります。
これを基に乱視のレンズの向きを調整してメガネを作成します。
軸度が合っていない場合は、レンズがあるとかえって見えにくくなってしまいます。
もちろん、正確なものはきちんと検査をしないといけませんが。
我々としては学校検診では視力検査ではなく、屈折検査を行なうべき!と考えています。
なぜなら視力検査では、その人の目が正視?近視?遠視?これらが不明だから。
学校検診で「A」判定(視力1.0)だったとしても、屈折度数-0.25Dとか-0.5D程度の軽い近視が出ていることは、決して珍しくありません。
特に子供さんであれば近視が進行する恐れが非常に高いため、来年には1.0は見えなくなっているでしょう。
視力1.0と言われれば、普通は目に問題があるとは思いませんし、当然対策もとりません。
そのまま放置されて近視がどんどん進行・悪化して、来年の学校検診で「C」判定でビックリ!となるわけです。
でも「軽い近視が出ているようです」と言われれば、対策をとるかどうかは別にしても、目に対する意識は生まれるはずです。
そしてもう一つ屈折検査を行なうべき理由が、弱視の見落としをなくしていくこと。
弱視は低年齢のうちに対策をとらないと、メガネ・コンタクト・手術など何をしても視力は出せません。
本来は小学校に上がる前に発見しておくべきなのですが、3歳児検診や就学前検診をすり抜けて見逃される子がいます。
我々が見ていて一番多いのが、左右の目の状態に大きな差がある「不同視弱視」というケース。
片眼は正視で良く見えるため本人は日常生活に支障が出にくく、あまり不具合を訴えなかったり。
視力検査でも良い方の目で見えていれば、視力表の環の向きを覚えてしまって、見えにくい方の目でも高い視力がついてしまったりして、場合によっては小学校3年生くらいで初めて弱視と診断された、なんてケースもありました。
このようなケースも屈折検査を行なっておけば、例えば片眼だけ遠視が強いというような事もすぐにわかりますので、早いうちの対策が取れるようになります。
特に弱視は【いかに早く発見し対策をとるか】ということが、近視よりも重要度が高いもの。
就学前検診でも視力ではなく屈折検査を強く推奨したいです。
屈折検査で目の状態に問題が無ければ、視力検査をする必要もありません。
近視・遠視・乱視が出ている子だけ視力を測ればよいので、時間短縮にもなるハズ。
(正確性を高めるなら屈折検査と視力検査を並行して行なうのがベストですが・・・。)
こちらに通っている子供の弟さんや妹さんなんかも、折を見て屈折検査を行なったりします。
もちろんあんまり小さいとできませんから、早くても3歳以降くらいからですが、そこで遠視や乱視が発見できたケースもあります。
早いうちに対処すれば、メガネをかけるだけできちんと視力が出ることも多々ありますから、トレーニングを行なう必要もなくなりますから一石二鳥!
オートレフの操作は少し練習すれば誰でもできるようになりますし、最新のはタッチパネルでフルオート測定ができますから練習すらいらないかも?
生徒全員に視力検査をするよりも遥かに楽で有効な手段である屈折検査。
文科省・教育委員会の皆さん方、ぜひぜひ検討してください!
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