前回からの続きです。
ケース2:網膜剥離(もうまくはくり)
名前は聞いたことがある方も少なからずいらっしゃるのではないかと思います。
ボクシングとか格闘技の選手が網膜剥離で引退、などニュースになることもありますね。
有名どころではボクシングの辰吉選手や鬼塚選手などがそうです。
(辰吉選手に関して、引退はしてないような気もしますが・・・)
網膜とは、眼球の内側にぴったり貼りついている、視細胞がある薄い膜です。
ここに映像が光として当たり、そこから視神経を通って脳にいき、「あ、リンゴ!」というように見ています。
この網膜に小さい穴が開いてしまうと「網膜裂孔(もうまくれっこう)」となり、その穴から眼球を満たしているゲル状の流動体(硝子体)が流れ込み、眼球からはがれてしまうのです。
網膜に穴が開いているだけなら失明の可能性は低いのですが、網膜自体が剥がれてしまうと、失明の危険性が上がります。
強度近視になると、眼球そのものが楕円形に変形してしまい、網膜も引っ張られるように薄くなります。
そうして穴が開きやすくなったり、はがれやすくなるのです。
穴が開いているだけなら、視力を戻せる場合もありますが、剥がれてしまうと戻せる可能性は低くなります。
剥がれた場所と大きさ次第と言えるでしょう。
まだ続きます。