日本人の失明原因の第一位は「緑内障」という眼病です。
これは平成17年や平成27年に行なわれた調査の両方で一位となっていて、ある意味不動のトップ的な状況です。
ある眼科医によれば強度近視になるとそうでない方に比べて、緑内障の発症率が3倍以上高くなるというデータがあるそうで。
そのため、近視の進行を予防することがとても重要!!というお話です。
緑内障を一言で説明すると「視神経に障害がおきて視野が欠けてしまう」という病気です。
詳しくは当ブログの過去記事「強度近視からの合併症 その3緑内障」をご覧ください!
強度近視が悪化すればするほど、眼球は後方に伸びていきます。
そうなると視神経にも悪影響が起きやすくなってしまうので、緑内障やその他眼病を発症しやすくなるという訳です。
そして緑内障は現時点では治療が難しい病気です。
治療法としては薬物治療・レーザー治療・手術がありますが、どれも機能を失った視神経を復活させるものというよりも、これ以上の悪化を防ぐという感じでしょうか。
且つ、病気の進行を完全に止めることも難しいのが現状ですので、緑内障を発症しないことが一番なのです。
緑内障は、多くが40代以降に発症するようです。
ただ、近視が一番進行しやすいのは若年期の6歳~18歳前後ですので、ここでの近視の発生と進行予防がとても肝心。
大人になってから近視になるケースもありますが、その場合眼球が伸びてしまう強度近視になる可能性は高くありません。
あくまでも一例ですが、筆者は20歳くらいまでは目が非常に良く裸眼も1.2とか普通に見えていました。
しかしそれ以降に仕事でPC作業などが増えたからか、近視が出てしまいました。
でも、屈折度数はそこから20年以上たった今でも、両眼とも-1.75Dとかそんなレベルです。
20歳頃なら、眼球の成長期もほぼ間違いなく終わっていたでしょう。
且つ、そこから数年後に視力の仕事に就いてから目に気を使い始めたのも、進行を最小限に抑えられた要因ではないかと思っています。
視力回復サポートメガネも作りましたよ!(今では老眼鏡と化していますが・・・)
低年齢の近視の進行速度は、我々も驚く程早いです。
作ったメガネが半年持もたずに作り直した、なんて話はざらに聞きます。
そのレベルで近視が強くなる続けること10年にもなれば、屈折度数-9.00Dとか-10.00Dとかになっても全く不思議ではありません。
近視の進行を完全に抑えることは難しいかもしれませんが、進行を最小限に抑えることは不可能ではありません。
小学校低学年で屈折度数-3.00Dのような状態でご相談に来られた保護者には「1.0まで上がらないならやらない」という方もいます。
近視の進行を放置した場合は、将来の眼病リスクも放置することに繋がります。
この記事を読んだ皆さんは、是非覚えておいていただきたいと思います。
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