不同視(ふどうし)
・左右の目の状態に大きな差がある状態
・屈折度数的には±2.00D以上の差がある状態。
・メガネをかけるのが難しい場合あり(コンタクトレンズはOK)
豆知識)
老眼の改善策として「モノビジョン」というものがあります。
例えば右目は1.0・左目は0.5のように、わざと不同視の状態にすることで、遠くを見る時は右目を使い、逆に近くを見る時は左目を使うようにすれば、
老眼の”近くが見えにくい”という症状を回避できる、という考え方です。
ただ、個人的にはとてもビミョ~だと思います(理由は↓に)。
俗に「ガチャ目」とも言われる不同視。左右の見え方が違うのは色々と不便が生じます。
一番困るのが「メガネが作れない場合がある」ということです。左右の目の状態が違えば、レンズの度数も変えないといけません。
レンズの度数が違うとメガネの場合は、レンズによる歪み方が違ってくるので、その差に耐えられなくなりメガネがかけられなくなってしまいます。
コンタクトレンズの場合はレンズによる歪みが出ないので、不同視の場合でも問題ありませんが、コンタクトレンズが体質的に合わない人もいて、その場合にとても困るのです。
また、花粉症やアレルギーの季節に一時的にコンタクトレンズが使えず、でもメガネも使えず、どうしようもなくなるケースもありました。
次に困るのが、「遠近感が低下する」ということです。言い換えると「立体視」が難しくなります。
人間の目は、右目と左目できちんと見ることで、立体的に見ることができますが、不同視はそれができなくなることがあり、例えば
・遠くから近づいてくるものの距離感がつかみにくい
例)車や自転車をよけにくい
例)キャッチボールがうまくできない
例)大型免許が取れない(深視力とは:”深視力メガネ研究会さんのサイトへ”)
このような不便が生じてしまいます。
繰り返しになりますが、メガネで左右差が埋められるレベルの軽度の差や、コンタクトレンズが使える方は問題なくなりますが、メガネが使えないしコンタクトレンズも使えない!という方は、本当に困ってしまうでしょう。
そのため、京阪視力回復アカデミーでは、不同視の場合は
①まずはこれ以上差を広げない
②なるべく左右の差を埋める
この2点を考えて、悪い方の目を重点的にトレーニングを行ないます。
また、本を読むときや字を書くとき等の変な姿勢は、不同視の原因となりかねないので、姿勢が良くない人は気を付けたほうが良いですよ!