これからの季節は紫外線が気になりますよね。
お肌の日焼けもそうですが、強すぎる紫外線は目にも良いとは言えません。
特に気を付けたいのが、目の遠近ピント調節を行なう”水晶体”というレンズです。
この水晶体が白く濁って光を通さなくなるのが、いわゆる「白内障」という眼病です。
その原因の一つが紫外線。
金沢医科大学らの研究チームによると、とあるアフリカの紫外線の強い国で行なった調査で、子供のころから紫外線を大量に浴びていると、目の老化を招く可能性があるそうです。
一般的にアフリカ人って目が良いイメージですよね?
実際、その国の小学生はなんと93.6%が視力1.0だったとか。
1.0どころか裸眼視力4.0とか5.0とか、すごく遠くが良く見えている人もいるようですが、実はこれが子供の頃や若いうちで、40代から50代以降になると、失明や視力が極端に落ちている人が増えているそうです。
その原因の一つが紫外線に挙げられています。
また、紫外線が原因と考えられている眼病の一つに”翼状片”がありますが、これも赤道近くの子供たちは、そうでない地域に比べて約40倍発症しやすいデータがあるようで。
紫外線対策は非常に重要なんですね。
そこで紫外線をいかに避けていくか?というお話ですが、まずはサングラスですね。
きちんとUVカットの加工がされている物を選びましょう。
以前のブログ記事でもご紹介しましたが、UVカットに色の濃さは無関係です。
透明のレンズでもプラスチックでも、UVカット加工さえされていれば紫外線は防いでくれます。
逆に真っ黒みたいな色が濃すぎるサングラスは、目の真ん中にある瞳孔を開かせてしまいます。
そうすると目をレンズの隙間から、紫外線が目の中に入ってしまう恐れが強くなりますので、逆に色は薄い方が安心ですよ。
まぶしさが気にならなくなる程度の色味の物を選びましょう。
サングラスをするのと同時に、帽子や日傘等で紫外線をよけるとさらに効果的です。
特に帽子はつばの広いものが紫外線を防いでくれますので、サングラスと併用するのが一番です!
日差しが強い日中に外出した時は、帰宅後に目を冷やしてあげましょう。
冷たい水で濡らしたタオルや、アイスノン的なものを目に当ててあげると、炎症が抑えられます。
保冷剤をタオルにくるんで目に当ててあげるのも良いですが、硬いものはあんまり目に強く当てすぎないように注意しましょう。
要は日焼けの対策と一緒です。
それでも充血や痛みが引かない場合は、眼科さんへご相談するのも忘れずに!
参照
NIKKEI STYLE 『「アフリカ人は目が良い」は誤り 紫外線で進む目の老化』
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