目を細め始めた時、既に視力はかなり悪くなっています。

視力低下のサインの一つに「目を細めて見る」というものがあります。

これで子供さんの視力低下に気づくケースも少なくありません。

「なんか最近目を細めて見てるけど、もしかして目が悪くなってきた!?」そんなお母さんは非常に多いのではないでしょうか?

 

しかし、目を細めるのを発見した時には近視になり始めたどころではなく、既に近視は結構悪化している状態です。

手遅れとまでは言いませんが、初期段階は既に超えてしまっている可能性が大!です。

 

 

◇なぜ目を細めると見やすくなる?◇

正視の人が目を細めると逆に見えにくくなりますので、どんな目でも細めると見えやすくなるわけではありません。

ではなぜ視力が悪い人が目を細めると見やすくなるのでしょうか?

近視は網膜上に焦点が合わないで網膜の手前にズレている状態なので、網膜にはぼやけた映像が映ります。

 

 

 

この時に目を細めて見ると、光の入ってくる隙間が狭くなり映像のボヤケ具合も若干抑えられます。

 

 

これが目を細めると見やすくなる理由です。

 

目を細めると見やすくなるのは近視に限った話ではありません。

遠視や乱視でも同様に見えやすくなります。

その原理は上記で述べたものと同様です。

焦点のずれが網膜の手前が後ろかの違いだけですね。

 

 

◇軽度の近視や遠視ならあまり困らない◇

そして近視も遠視も乱視も、軽度のものなら視力や見え方にあまり影響はありません。

特に遠視と乱視だと裸眼視力1.2とか1.5あるけど遠視・乱視というケースは普通にあります。

近視の場合は遠視と乱視に比べると見えにくさは出やすいですが、現代の生活環境ではそこまで遠くのものをしっかり見ないといけない状況は少ないです。

 

昭和生まれの筆者が子供の頃は1クラス50人くらいいましたが、今は1クラス30人と聞くと「結構いるね~」という印象を持ってしまいます。

地域によっては1クラス20人もいないところも少なくありません。

こうなると一番後ろの席でも前から3番目とか4番目とかになって、多少の視力低下なら不自由なく見えたりします。

 

多少の見えにくさ程度だと全く支障がなく生活できる場合が多いので、当然目を細めて見る必要もありません。

だって問題なく見えるわけですから、それでわざわざ細めて見る人はいないでしょう。

あるとしたら眩しい時くらいですか?

 

また、初期の軽い近視だとボヤケ具合も少ししかない状態ですので、目を細めて見た時の見えやすさもそれほど良いものではありません。

目を細めても細めなくても大して見え方が変わらないなら、いちいち細めて見る人はいないと思います。

とにかく目を細める一番の原因は「今の見えにくさがかなり解消される」という事になります。

 

視力回復見込みチェック&体験トレーニング体験者の声

◇目を細めて見るのは一瞬だけ◇

目を細めて見る人って、見る時にずーっと細めたまま見るというのは、実はあまりしません。

一瞬ギュっ!と細めて、見えたらその後は普通の目に戻ります。

これは視力検査や視力回復トレーニングの時にも同様の傾向が見られます。

 

そしてこの「ずっと細めて見ているわけではない」ということが、目を細めて見ることの発見が遅れる要因にもなっています。

前述のとおり軽度近視だと【見えにくい状況が少ない上に目を細めても一瞬だけ】だと、中々気づきませんよね?

しかし視力低下が進んで見えにくい状況が増えてくれば、当然目を細める機会も増えます。

 

そうなれば親御さんも子供が目を細めて見ている状況を多く目にしますので(ややこしい)、ようやく「アレ?もしかして視力悪くなってる?」とここで気づく訳です。

ここで「アンタ目を細めて見てたけど、目悪くなってる?」などと子供に聞くのはやめときましょう。

「いや別に!」とか「たまたま」とか「眩しかったから」などと言って、視力低下を明確に言わない場合が少なくありません。

 

「メガネをかけたくない」と思っている子はもちろん、「自分の視力が悪くなっている」という現実を直視したくない気持ちの子もいると思います。

しかしここでそのまま放置してしまうと、どんどん視力低下は悪化していきます。

一番良いのは、きちんとした検査(視力だけでなく屈折検査)を行なう事ですね。

 

 

◇目を細めて見るのは近視にも悪影響が◇

目を細めているのは視力が悪くなっている一つの証ですが、今後の更なる視力低下を招く恐れもあります。

細めることで映像のボヤケが少しおさまるので見えやすくなりますが、その場合ピント合わせに必要な毛様体筋があまり動いてくれません。

普段の生活から遠くを見る時に毛様体筋を動かしておくのは、近視の発生及び進行予防にとても大切。

 

細めて見る事が日常になれば、毛様体筋も日常的に動いていない状態になってしまいます。

それでは近くを見る時ばかり毛様体筋を使っているので、余計に近くが見やすい状態に特化した目となります。

これは視力回復トレーニングにも同じことが言えます。

 

いくら遠くの見えにくい環を見つめても、目を細めた瞬間だけわかって答えたら、もう後は環を見ていないし見えてもいない。

これでは視力回復に程遠いトレーニングとなっています。

ですので我々は視力回復トレーニングの時に「目を細めないで見て」としつこく注意するのです。

だいぶウザがられていますけども。

 

そして目を細めて見ることに慣れてしまいクセにまで昇華してしまうと、無意識でしょうけど遠くを見る時反射的に目を細めるようになります。

ここまで行くと味方の矯正は非常に困難だし大変です。

そしてまたさらに視力が悪くなり・・・と、ここまでくると完全な負のスパイラル状態ですね。

 

 

◇「目を細めてないから大丈夫」は危険◇

初回のご相談である【視力回復見込みチェック】で良く聞きますが、「目を細めたりも無かったので全然視力低下に気づきませんでした」というお話。

親御さんがこういうことを仰った場合、結構な割合で子供さんの近視は軽度です。

視力もそこまで悪くなく、体験ですが平均0.5~0.6位はあると思います。

 

この位の視力低下だとに津城生活で支障が無い子も沢山いますから、当然目も細めません。

でも視力低下が全く発生していないわけではなく、軽度の近視や視力低下が発生しているケースがあります。

「目を細めないからうちの子の目は大丈夫」というのは、正直少し危険な考え方だと思います。

 

子供の近視は身体の成長と共にどんどん悪化していくのが普通です。

今は困っていなくてもそのうち見えにくさが表に出てきます。

その時には中度~強度近視にはなっているでしょう。

 

目を細めないと見えにくいレベルの視力の場合、裸眼視力は0.1前後になっている可能性が高いです。

屈折度で言えば-2.00Dは超えている事でしょう。

そうなる前に対策をとるのが理想ですね。

 

 

◇まとめ◇

目を細めているのは視力低下のサインですが、それは軽度の視力低下ではなく中度以上の視力低下です。

もちろん個人差ありますが、裸眼視力0.7とか0.8くらいで目を細めて見る人は非常に少ないと思います。

またその子の生活環境でも目を細めやすい場合とそうでない場合とに分かれます。

 

普段近くしか見ない生活環境だと見えにくい状況が発生しにくく、目を細めなくても生活できます。

しかし近くばかり見ている生活環境は近視を発生しやすい環境です。

視力が落ちやすいのにその発見がしにくい環境ともいえるため、気づいた時には視力0.1レベルという状態だったりします。

 

これを防ぐためには、日頃から遠くが見えているかのチェックをすることをおススメします。

例えば家族で外出した時、離れたところにある看板の文字などが見えているか?

答えられても細めていないか?という事を定期的にチェックしておくと、素早い視力低下の発見に繋がります。

 

子供の近視の進行を完全にストップすることは困難ですが、なるべく進行速度遅らせて最小限に抑えることは、決して不可能ではありません。

視力回復トレーニングも強度近視よりも軽度近視の方が、より高いトレーニング効果が出やすいです。

できれば大人になった時に近くはメガネ無しで見える程度の視力はキープしたいですね。

 

 

関連ページ:

視力と黒板の字の見え方を考える

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