”眼軸近視”から目を守るために

先日、NHKスペシャルで「わたしたちの”目”が危ない 超近視時代サバイバル」という特集が放送されました。

皆さん、ご覧になりましたか?

 

NHKでは一昨年に「クローズアップ現代+」という番組でも近視の特集が組まれましたが、筆者が見た限り一昨年の内容と今回の内容には、さほど大きな違いはありませんでした。

使われていた映像も、一部は一昨年の放送分と全く同じものでしたし。

 

今回強調されていたのは、眼球が後方に伸びる【眼軸近視】というワードだったように思います。

※医学的には「眼軸近視」という呼び方はせず、「軸性近視」と呼ばれていますので、「眼軸近視」NHKの造語だと思われます。

 

この軸性近視(眼軸近視)を予防するためには、メガネの使い方が大きなポイントであると言われています。

このことはブログでも今まで何度もお話してきたことですが、良い機会なのでもう一度ご説明しましょう。

 

 

◇「遠くが見やすいメガネ」は度があっている?◇

放送では「度があっていないメガネが眼軸近視を進行させる」という話が出ていました。

これは完全に同意です。

では、「度があっていないメガネ」とは、具体的にどういったものでしょうか?

 

一般的には視力1.0というような【遠くが見やすいメガネ】が度の合っているメガネと言われます。

特に一昔前はそのように言われることが多かったのですが、しかし実はこれが間違いのもと。

 

「遠くが見やすいメガネ」は、遠くを見た時にピントが合うようにレンズを作成します。(下図参照)

JB-far

これはあくまでも「遠くを見た時に」ピントが合っているので、この状態のまま近くを見ると逆にピントが合わない状態になります。

ピントが眼球の後方にずれるのです。(下図参照)

 

JB-near

この状態が日常的に続くと、ずれているピントを合わせるために、眼球が後方に伸びていくと言われています。

そして近視が進行・悪化していくのです。

 

 

◇メガネの度があっているかどうかは、使う状況次第で変わる◇

そもそも根本的な話をすると、【メガネをかけてピントが合う地点】というのは、実は特定のある1点だけです。

それ以外の地点は、目の中の遠近ピント合わせを行なうレンズ(水晶体)を使って、自力でピントを合わせています。

そのためメガネは、見る距離によって「度があっているメガネ」にも「度があっていないメガネ」にも、どちらにもなるのです。

 

そのため、【遠くが見やすいメガネが度があっているメガネ】という考え方は非常に危険です。

遠くが見やすいメガネは、あくまでも「遠くにピントが合うメガネ」であって、「近くにはピントが合わないメガネ」です。

これを理解していないと、メガネによる近視の悪化を防ぐのは難しいでしょう。

 

もう一つポイントとなるのは「裸眼でどこまで見えているか」です。

ある程度近視が軽度で手元や室内は裸眼で問題なく見えている方と、近視がかなり強くて手元の読書すら裸眼では難しい方では、当然メガネの使用状況も適切な度数も違います。

そしてその方の生活状況で、遠くを見るの方が機会が多いのか?それとも近くを見る機会の方が多いのか?という点でも、「度があっているメガネ」は変わります。

 

実は番組を見ていて一番気になった点がこのメガネの使い方の部分でして。

近業時間の多さの話題の中で小学生の男の子のケースが紹介されていましたが、この子が常にメガネをかけているのです。

遠くを見るときはもちろん、勉強・パソコンといった近くを見る時でもずっとメガネをかけっぱなし。

 

実際にその子の目の状態と、装用しているメガネの度がどうなのか?はわかりませんので、メガネの使い方が間違っているのかはわかりません。

でも「近くを見る際に遠く用のメガネをかけるのはマズい」という話をしているのに、その子のメガネ常用には全く触れないのはどうなん!?と思ってしまいましたね。

オンラインで話をされている眼科医も、ちょっとは触れて欲しかったですね(もしかしたら時間の都合でカットされてたりするのかも?ですが)。

 

◇強弱メガネの使い分けが良いが、理想は裸眼で見えること◇

とにかく、およそ30㎝程度離した本やスマホの文字が、裸眼で問題なく見える方は、メガネの常用を避けましょう。

もし裸眼だと30㎝先も見えにくい方は、遠くが見えるメガネではなく近くが楽に見えるような、レンズ度数の弱いメガネを作成し、状況に応じて使い分けをしましょう。

今は累進レンズと言って、レンズの下部になるにつれレンズ度数を弱くするようなものもありますが、度数の差が大きくなると見え方のクオリティが下がるので、近視が強い方には不向きだと思います。

一番良いのは、遠くが見えるメガネと近くが見やすいメガネを、うまく使い分けることだと思います。

 

さらにもっと良いのは、裸眼で見えること。

遠くは裸眼では見えにくくてメガネを使うとしても、せめて手元は裸眼で見える状態なら、複数メガネを使い分けする必要もない訳で。

【運転はメガネするけども、普段は裸眼で生活できる】というくらいに、近視の状態を抑えておくのがが理想的ですね。

 

近視の進行を予防するためにも、視力回復トレーニングがお役に立てると思います。

”超近視時代”を乗り越えるためにも、いかがでしょうか?

ご興味のある方は、↓のお問い合わせフォームからどうぞ。

 

 

参照ページ

NHKスペシャル 「わたしたちの“目”が危ない 超近視時代サバイバル」

 

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