年齢を重ねると誰でもなる「老眼」。
昔は「近視の人は老眼にならない」なんて間違った情報がありましたが、そんなことはなく誰でも平等に老眼はやってきますw
近視だと裸眼では老眼になっても近くが見えるので誤解が生じたようですが、眼鏡やコンタクトレンズで近視を矯正すればたちまち老眼の症状が出てしまいます。
老眼は近視・遠視・乱視などの「屈折異常」とは違って、完全に「老化現象」です。
そのため京阪視力回復アカデミーでもどこでも、老眼の根本的な回復はできません。
老眼を回復させるという事は、ある意味「目の若返り」ですのでそれは流石に不可能です。
しかし2021年にアメリカで「Vuity」という目薬が承認されました。
これは老眼の症状を改善するものとされています。
今回はこの「Vuity」についてご紹介と考察をしていきましょう。
この「Vuity」は”ピロカルピン塩酸塩”という成分により、瞳孔を収縮させるものです。
瞳孔を収縮させることで焦点を合わせやすくし、老眼でも手元が見えるようになるそうです。
そのため、もうほぼ結論ですが、根本的な老眼の治療という訳ではないようです。
また、気になることがいくつかあります。
まず第一に、瞳孔が収縮するのは明るさが強く眩しい時。
明るさが強くない時に瞳孔が収縮してしまうと、暗くみえてしまうのでかえって見えにくくならないか?という点です。
アメリカの治験では、点眼後に暗い場所でも見えにくくなることは無かったそうですが、本来の反応とは違うのが何とも???なところです。
そもそも老人の皆さんは加齢により瞳孔が開きにくくなっていきます。
つまり自然に縮瞳した状態になるわけで、そこに更なる瞳孔収縮をさせると余計に暗さが増してしまいそうです。
瞳孔がものすごく狭くなったりしないのでしょうか?
そして第二ですが、元々近くを見る時には瞳孔が収縮しますので、それで近くを見るようになるというのは原理的にはわかります。
しかし前述のとおり老人は元々縮瞳傾向にあります。
もし瞳孔を収縮させることが近くを見る補助になるのであれば、老人性縮瞳でも老眼の緩和が発生してもおかしくないはず。
しかしそんな話は聞いたことがありませんけど、どうなのでしょうか?
そして第三ですが、ピロカルピン塩酸塩点眼薬は日本では緑内障の治療に使用されています。
眼圧を下げる効果があるそうです。
ただ説明をみると、そこそこ副作用があるようで。
ざっと見ただけでも
眼瞼炎・白内障・結膜充血・目のかゆみ・眼痛や刺激・暗黒感・下痢・悪心・嘔吐・頭痛・発汗etc…
といった副作用が書かれてありました。
更には気管支喘息の発作を強めたり、網膜剥離を起こす恐れがあるともありました。
そして縮瞳されて見えやすい時間は1回の使用あたりおよそ6時間~となっていて、日中ずっと持続するものではないようです。
そのため近くを見る時間によっては1日2~3回の点眼は必要になるかもしれません。
とまあ、色々見てみましたが、筆者の個人的感想としては「眼鏡の方が楽そう」ですwww
まだ日本では承認されていないので、使用するには個人輸入で手に入れないといけませんが、そこまでしてやるべきものかと言われると???と思います。
「どうしても老眼鏡にぬぐえないレベルで抵抗がある!!」という方は別かもしれませんが。
もし将来的に日本でも老眼の治療として商品されるようなら、試したい人は試して見てもよいのではないでしょうか。
ただし、前述の副作用は覚悟しておいた方が良さそうですが。
筆者は遠慮しときます。
もしくは同じような成分の目薬で日本で販売されている「サンピロ点眼薬」というものがありますので、眼科医に相談してみるという手もあるかもしれません。
しかし、日本では緑内障の治療に使われている目薬ですので、老眼の症状緩和として処方してもらえるかどうか?
更には緑内障でない人に使用した場合、何か問題が生じたら自己責任という話にもなりかねませんので、あまりおススメではありません。
これらを踏まえて考えてみてくださいね!
老眼の回復はできませんが、近視・遠視・乱視・弱視などが原因の視力低下は、視力回復トレーニングで回復可能です!
ただ近視・遠視・乱視の度数他によって、回復できる上限に違いがありますので、まずは目の状態をお調べして具体的な目標をお伝えします。
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参照ページ:
日経グッデイ 「手術で治る?米国では点眼薬も 老眼の最新情報」
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