昔から「視力は0.2からどこまでいける?」というようなお問い合わせがあります。
お気持ちはわかりますが、裸眼視力の情報だけでは判断ができません。
もっと詳しく目の状態をお調べしないと、視力回復自体が可能かどうかも判断できません。
というもの、ここ最近SNSなどで整体・鍼灸・エステ的な施設で視力回復を謳うところが増えました。
こうした施設でも裸眼視力は測定しているようですが、それ以上の検査を行なっている情報が全く出てきません。
それは大した検査もせずに病気の治療や手術を行なうようなもの。
視力はそんな簡単に回復するものではありませんし、京阪視力回復アカデミーではきちんと目の状態を確認したうえで、視力回復の可能性を判断します。
その結果、中にはお申込みをお勧めしなかったりお断りするケースもありますが、ここは決して曲げてはならないラインです。
今回は視力回復ができるかどうか?という判断基準とその検査内容をお話しましょう。
◇その① オートレフによる屈折度数検査◇
もうこれは目の検査の基本中の基本、”いろはのい”です。
例えば「視力0.3」といっても、その原因は近視・遠視・乱視・弱視・近視と乱視・遠視と乱視など、色々あります。
近視と遠視は目の状態が真逆といっても良いくらい別物で、当然ながらその視力を回復させるための対策も違います。
例えば我々が過去にいろんな方の目の状態を確認した時、視力0.2にはこんな目の状態がありました。
〇S-1.75D
〇S-0.50D C-2.00D
〇S+3.50D
冒頭でお話した整体・鍼灸・エステなどの視力回復法は、筆者が見る限りほぼ全てがこうした目の状態の違いに関係なく、どんな目でも同じ施術でした。
例えば-1.75Dの人と+3.50Dの人では、眼球のサイズが1~1.5㎜ほど違います。
そのくらい状態が違う人に同じやり方を行なったとして、本当に視力が回復するのか?非常に疑問ですね。
中にはたまたまうまく施術内容と目状態が合致して、視力が良くなった人がいてもそれは全然おかしくないと思います。
しかし様々な目の状態の違う人に同様の効果が得られるか?というと、それはハッキリ言って厳しいでしょう。
熱があってしんどいと言う人に大した検査もせず「風邪ですね」と風邪薬を処方するのか、詳しく検査を行なって別の病気の可能性はないか確認するのか、これは非情に重要だと思いますよ。
そして屈折度数で「どこまで視力を上げられそうか」を判断します。
いわゆる視力回復トレーニングでは、どんな目でも1.0まで上げられるわけではありません。
これは京阪視力回復アカデミーに限った話ではなく、手術以外の視力回復法全てに当てはまります。
特に近視の場合は眼球が変形を起こして、長さが変わってしまっています。
長くなった眼球を元に戻すことは、例え近視の手術であっても不可能な部分です。
SNSで「私は視力0.03から0.7まで戻しました!」「-5.00Dで裸眼視力1.0達成」などと言うものは、虚偽の内容といって間違いないです。
少々話が逸れましたが屈折度数を見て、過去の回復データを基に「この位なら視力を○○まで回復できた人が〇%」というような形で、視力回復の限界をご案内します。
当然ですが、これを見て「これならやらない」と言って帰られる方もいます。
それはその方の判断・価値観なので仕方ないですね。
少なくとも京阪視力回復アカデミーでは、到達不可能な視力を回復目標としてご案内することは絶対にありませんので、その辺はご安心ください。
◇その② 裸眼視力検査のポイント◇
京阪視力回復アカデミーでも、もちろん視力検査は行なっています。
屈折度数である程度は視力の推測もつきますが、やはり正確な見え方を確認する必要はあります。
この時に必ず見方のチェックを心がけます。
「目を細めて0.2」と「目を細めずに0.2」では話が変わります。
前者の場合、目を細めなかったら0.2見えない可能性が高いですし、後者は目を細めるともっと見える可能性があります。
ただ視力回復トレーニングで重要な「毛様体筋に機能回復」のためには、目を細めて見るのは非常に具合が良くありません。
視力回復トレーニングは5m先の少し見えにくい大きさの環をじっと見つめ、毛様体筋の柔軟性を復活させます。
この時「簡単切れ目が見える環」「全く切れ目がわからない環」これはどちらも適していません。
「パッと見ても見えないけど、じーっと見ていたら切れ目がわかってくる環」がベストなのです。
この「見えるような見えないような環」をじっと見つめていると毛様体筋が動き始め、徐々に切れ目がわかることが増えてきます。
これで視力が伸びていることがわかるのです。
でもここで目を細めて見てしまうと、毛様体筋が動いていなくても切れ目がわかってしまい、トレーニング効果が落ちて視力も回復しにくくなってしまいます。
そのため目を細めて見る・顔を曲げて見る・ギュッと強い瞬きをして見るetc…これらの見方が無いかどうかを良くチェックします。
◇その③ 矯正視力検査の重要性◇
更にもっと重要なのが矯正視力の確認です。
近視・遠視・乱視全て、見えにくい原因は「ピントが合っていないから」です。
そのため目にあったレンズできちんとピントが修正できれば、正視と同じように1.0や1.2が見えるようになります。
しかし中にはどんなレンズを使っても1.0以上の視力が出ない場合があります。
こうした場合、小さいお子さんだと弱視を疑います。
特に遠視・乱視による場合や、片眼のみ遠視・乱視が強くて矯正視力が出ないようだと、弱視の可能性は高いでしょう。
弱視は小学校低学年くらいまでならトレーニングで何とかなりますが、それ以上の年齢や大人で弱視だともうどうにもなりません。
そのため京阪視力回復アカデミーでは大人の弱視は基本的にお断りせざるを得ません。
ダメ元的でも良いので!と言って申込みされる方がわずかながらいらっしゃる位ですね。
そしてもう一つの目的が「オートレフ数値の確認」です。
オートレフで近視や乱視の数値を確認した際、若干の誤差が生じる場合があります。
そこで矯正レンズを合わせて見て、数値のブレが無いかどうかも確認しています。
特に子供さんは無意識にピント調節をしてしまい、本来の状態よりも数値が高めに出ることが見られます。
眼科では調節麻痺剤を点眼して、この無意識の調節ができないように検査しますが、我々はそこまでできません。
そのためにオートレフの数値チェックと同時に、矯正レンズでの確認を実施します。
またもう一つのケースは、近視・遠視・乱視以外の原因が考えられます。
どちらかといえば大人の方に偏りますが、眼病や外傷・先天的な要因での視力低下の可能性ですね。
この場合は完全に京阪視力回復アカデミーでは視力回復が不可能です。
もちろん矯正視力の検査だけで眼病の有無が判断できる訳ではありません。
しかし矯正視力が出ない場合、必ず眼病その他の可能性がある事をお伝えし、眼科にてきちんと検査を受けるようにお話してお申込みは一旦無しにしています。
それは視力回復サービスをご提供する際にとても重要なもので、これを行なわずに申込みを受けるのは我々の常識では考えられませんね。
◇その④ 年齢・目を使う状況・目的など◇
ここまでの検査で、根本的な「視力回復自体が可能かどうか?」というのを確認しました。
尚且つ「どこまで回復の可能性があるか?」も確認しました。
まずはそれがご本人やご両親のご希望に沿うかどうか?をご判断いただきます。
その上で細かい要因として次のような要素を確認し、ご案内いたします。
〇「年齢による影響」
→小さなお子さんはトレーニングを行なう事自体、厳しいケースがあります。
見えにくい環をじっと見つめて探すことができなかったり、幼稚園くらいだと椅子に10分座るのも難しかったり。
こうした場合はトレーニングを行なうこと自体が厳しくなってしまいます。
〇「普段の目を使っている時間・内容」
→”仕事でPC作業が8時間”・”受験生で勉強量が1日10時間”など、どうにも削減するのが難しい内容と、”ゲームを1日5時間”・”動画の視聴を1日3時間”など、場合によっては十分削減できるものとあります。
度の内容でも全く時間をゼロにする必要はありませんが、理想を言えば減らせるものは減らしたいですね。
〇「視力回復の具体的な目標とそれが可能かどうか」
→よくあるのはパイロット養成のための「航空大学校受験」というケース。
航空大学校受験の要項には屈折度の規定があり、それを超えていると試験が受けられません。
京阪視力回復アカデミーの視力回復トレーニングで若干の屈折度数軽減ができたケースも在りますが、大幅な減少は難しく受験を断念せざるを得ない方もいらっしゃいます。
一般の方では「運転免許を裸眼で更新したい」というケース。
これも必要視力である0.6位までの回復が見込めるかどうか?を確認・判断して可否をご案内します。
ただ0.6位の視力だと昼間の明るい時間帯はOKでも、夜や雨の日は見えにくさを訴える方少なくありません。
そのため免許更新時の視力検査には通っても、実際の運転に問題があるケースもあってメガネを必要とする場合もあります。
特に視力の目標が更新基準にギリギリの人には、その辺もお話して対策をとっていきます。
まあ、昼間しか運転しないような方は問題ないことが多いですけども。
◇まとめ◇
視力回復を実現するためには、その方の目の状態を最大限きちんと把握することが絶対的に必要です。
そしてそれは裸眼視力やメガネの視力だけでは到底足りません。
屈折度数を無視した視力回復など、我々の常識では考えられません。
また、子供さんは近視が進行しやすかったり、逆に大人の方だと近視が少し軽くなってきたり、そういった変化もしばしば見られます。
目の状態が変わっているのに、前を同じ方法を行なっても視力は伸びません。
良い変化・悪い変化いずれの場合も、現在の目の状態に合わせてトレーニングのやり方を変えていく。
これが京阪視力回復アカデミーの視力回復トレーニング法の基本です。
繰り返しですが、視力回復はそんなに簡単なものではありません。
そんな簡単に視力が上がるなら、こんなに視力が悪い人が蔓延してませんよ!!
その簡単には上がらない視力を上げていくためには、きめ細やかな目のチェックとそれに合わせたトレーニング内容が重要だと考えています。
関連ページ:
精度の高い視力検査の重要性
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