視力回復トレーニングは簡単に言うと「遠くを見る」ものですが、これにもいくつかポイントがあります。
そこを間違えるといくらトレーニングを行なっても、中々視力は回復できません。
そこで今回は少しでも視力を良くするために、視力回復トレーニングのポイントをご案内しましょう。
◇視力回復のポイントその1 遠くを見る◇
京阪視力回復アカデミーで行なっている視力回復トレーニングは、「室内凝視訓練法」と言います。
昔から目のトレーニングとして、「望遠練習法」とか「遠方凝視法」とか「水晶体体操法」などといった方法がありましたが、これらを組み合わせてさらに視力回復効果をアップさせた眼筋トレーニング法です。
目的は目の中にあるピント合わせを行なう筋肉、”毛様体筋”の異常緊張状態を解きほぐすこと。
近視になると眼球が後ろに伸びてしまい、ピントが合わなくなることも原因の一つですが、それが全てという訳ではありません。
ピント合わせの筋肉が近くにピントを合わせた状態で、凝り固まったように緩まなくなるのも原因の一つです。
筋肉の柔軟性を復活させるために必要なのは、まず遠くを見ること。
近くを見たときに筋肉が緊張状態になるのですが、近視でなければ遠くを見ると自然と筋肉は緩みます。
近視になると筋肉が近くにピントを合わせた状態で、凝り固まったように緩ませることができなくなり、遠くがぼやけるようになります。
この筋肉の緊張状態を解くためには、少しずつ緊張を緩ませていかないといけないので、遠くを見ることが必要です。
近くを見て筋肉が緩むことはないため、近くをみて遠くが見えるようになる訳がないのです。
そういった意味で視力回復動画やスマホアプリのような、近い距離で見る視力回復法は全く的外れなうえに、近くを見るためにかえって視力低下を招く恐れの方が高いと言えるでしょう。
◇視力回復のポイントその2 遠くを”しっかり見つめる”◇
そして、凝り固まった筋肉を緩ませるためにもう一つ大事なのが、”しっかり見つめる”ということです。
ネットでは「しっかり見るのではなくボ~っと見るのが良い」みたいに書かれていることがありますが、それは間違い。
その根拠はこちら。
香川県学校保健会編「近視予防の手引き」より。
「(略)・・・遠点をじっと凝視させる事を加えて、その効果を一層大きくし近視の予防と矯正をはかろうとする1つの方法である。遠くの1点を明視しようとする意志が加わると、より以上に水晶体を薄くする事になり、それが毛様筋の異常緊張を解く強い作用までにつながり・・・(略)」
また、アイバンク設立にも大きく携わった眼科医、中村康先生(故人)の著書にも、次のような記載があります。
「遠方凝視の訓練は漫然と見ていては効果が上がらず、1つの目標を捉え、これをじっと凝視する事が肝要です。(中略)遠方凝視法にしろ、水晶体体操法にしろ、大切なのは対象物をはっきりと見ようとする事である。」
遠くの1点を集中してじっと見つめること、これがとても重要であり、基本でもあるのです。
子供さんは飽きやすいので、遠方凝視トレーニングが集中できないことは、決して珍しくありません。
そのため、色々トレーニングのやり方を工夫することは大事ですが、前述したトレーニングの大原則から離れてしまっては、元も子もありません。
◇普段の生活でも視力回復トレーニングは可能◇
人間の心理として「見えないものは見ない」というのは、確実にあると思います。
そのため見える範囲のものしか見なかったり、目を細めて見たり、メガネやコンタクトレンズで見たり。
遠くを見るときの筋肉の動きがほとんどできていなければ、その機能は徐々に低下していきます。
それがまた筋肉の緊張状態が解けない原因の一つにもなっているのです。
それを改善するためには、とにかく遠くをしっかり見る習慣をつけましょう。
ただ単に遠くをボ~っと見るのではなく、目の中の筋肉を意識して、しっかり見つめることを心がけましょう。
「見えないけど見ようとする」事が一番重要ですよ!
そして「遠くの見えにくいものをしっかり見つめること」をシステム的に改良し、行ないやすくしたものが京阪視力回復アカデミーの「室内凝視訓練法」です。
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