Y・Kくん(6歳)
初回ご相談時の視力 右目0.15 左目0.2 両目0.3
最高到達視力 右目0.7 左目0.7 両目1.0
初回ご相談時の屈折度数 R-1.50D/ L-1.25D/C-0.25D
トレーニングコース 週1回コース・隔週1回コース
+自宅トレーニング
トレーニング期間 12ヶ月間
概要:
春の学校検診で視力低下を指摘され、センターへ来所されました。
学校の検査結果では右目がA(1.0以上)、左目がB(0.9~0.7)だったそうですが、センターで測定してみると全く見えません。
これには測定を見ていたお母さんもビックリ!
「なんでこんなに違うのか?」と少々不審がられたようでしたが、センターと学校との視力測定基準の違いをご説明すると、ご理解いただいた様子。
学校で1.0と言われたのに、実際に検査を見てみると0.2位しか見えていなければ、そりゃあ驚きますよね。
でも、このようなケースは決して珍しいものではなく、困ったもんです。
まだ近視の状態も軽い方だったので、とりあえずメガネが無くても何とかなる視力(0.7以上)への回復と、年齢的な近視の進行を最大限抑えていくことが目標です。
お母さんも何かとお忙しく、センターに来れても週1回が限界の為、自宅でもトレーニングを行なう形でスタートしていきました。
期間としては1年くらいが目安となるのですが、お母さん的には「続けられるかどうか不安」と仰っていたので、ひとまず半年間やってみて、その後考えていくこととなりました。
センターのトレーニングもそうですが、この位の年齢のお子さん、特に男の子は自宅トレーニングが、大変なことが多いです。
まだまだ集中力もなく、気分が乗ってる日はすごく上手で正解数も多いのですが、やる気のない日はダラダラと適当に答えてしまい、正解数もお察しのとおり・・・。
これには多くのお父さん・お母さん達が苦しめられて(苦笑)きました。
ほんと、きちんと見れば正解できるのに、それができない歯がゆさ。
叱れば不貞腐れ、かと言って褒めれば調子に乗り、トレーニングがうまくできない・・・全員が全員ではないですが、多かれ少なかれこのようなことは発生します。
残念ながらYくんも例外ではなく、お母さんも大変だったようです。
Yくんのケースでは、お父さんがお休みの日に一緒にトレーニングをすると、すごく頑張って上手にできていて、お父さんのご協力は大きかったです。
また、学校の先生から「最近、黒板を見る時に目を細めなくなった」と言われたりして、こうしたこともお母さんのモチベーションに繋がったと思います。
やはり、何かしら”視力が良くなっている!”と感じられる成果がないと、続けるのは難しいですよね。
もちろん、センターでも毎月視力を測定していきますが、そこでも順調に回復していき、半年後には継続することとなりました。
お母さんはかなり迷ったようですけどね・・・。
ただし、ちょっと週1回の来所も難しくなってしまい、ペースを隔週1回に落としての継続となったので、余計に自宅トレーニングが重要になりました。
その分、センターに来た時に見え方や目の状態、自宅トレーニングや日常生活の変化を見逃さないことが、非常に重要になります。
半年で自信がついたのか、後半の半年もしっかり頑張ってトレーニングができたおかげで、視力は両目だと1.0まで回復し、晴れてメガネ不要にできました。
後はこの視力をしっかり維持していくことが目標です。
お子さんは一旦視力が戻っても、大人よりも視力の再低下が起こってしまう可能性が考えられる為、決して油断はできません。
ある意味、視力を上げる事よりも維持させることの方が大変だったりします。
途中に肺炎で入院したり、大変なこともありましたが、お母さんから「前は1番前の席でないと黒板が見えなかったのが、最近は3番目・4番目でも普通にノートが取れてます!」と嬉しいご報告をいただき、私たちも本当に嬉しかったです!
お疲れさまでした!
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