R・Tくん(10歳)
初回ご相談時の視力 右目0.08 左目0.07 両目0.09
最高到達視力 右目0.2 左目0.15 両目0.4
初回ご相談時の屈折度数 R-5.00D/C-0.87D L-5.37D/C-1.12D
トレーニングコース 週1回コース+自宅トレーニング
トレーニング期間 24ヶ月間~
概要:
こちらの男子は、現在もセンターに通ってトレーニングを頑張っておられます。
こちらにご相談に来られたのが2年前の、小学2年生でした。
小学2年生で-5.00Dの近視というのは、だいぶ強い近視です。
大人なら決して珍しい強さではありませんが、8歳では少数派ではないでしょうか。
ご一緒に来られていたお父さんの目の状態を見てみると、近視の度数は-7.00D。
もちろんその時はお父さんの方が強い近視ですが、お父さんの近視の進行は既に止まって安定しているようですが、Rくんの近視は進行している真っただ中。
このままだとお父さんの近視に追いついてしまうのは時間の問題だと思われます。
それどころか、お父さんの近視を追い越して、-8.00Dや-9.00Dやもしくはそれ以上の2桁の近視にまで悪化してしまう可能性も、否定できないところでした。
そのため、視力の回復も勿論目指していくのですが、とにかく全力で近視の進行を遅らせること、これを第一番の目標としてトレーニングを行なっていく、とご案内しました。
できれば近視の進行をストップさせたいたころですが、年齢・目の状態・進行歴などを考えると、完全なストップは難しいだろうと予測しましたが、これが良い意味で外れてくれるのです。
習い事も多く通えるのが週1回が限界、というので、ご自宅のトレーニングを併用して行なう形と、目の疲れ対策として著音波治療器ソニマックもご購入されました。
近視の度数が強いだけに、目を細めたりギュッと強い瞬きをしてみるなど、遠くの見方もいろいろ改善点がありました。
でも本人は素直に良くしようと取り組んでくれて、こちらとしても非常に指導のしやすいお子さんです。
中には「目は細めてない!!」と、決して認めようとしない子供さんもいますが、こうした場合、目つきの改善は困難を極めます。
こうして1年が過ぎ、2年が過ぎて今月のとある日。
いつもはお父さんと来られるのですが、久しぶりにお母さんもご一緒にご来所されまして、いろいろお話をしていた時。
毎年眼科で検査を行なっているそうですが、その時に「R君は眼軸(※眼球の長さ)が全く変わっていない」と言われたそうです。
これって実はすごいことなんですよ!!
↓こちらはR君が初めてセンターにご来所された時の目の状態。
数値が高い方が近視や乱視が強いことを表します。
↓そしてこちらが今年の10月の目の状態。
数値がしっかり抑えられていることがおわかりでしょうか。
数値が強くなっていないどころか、逆に少し弱くなっている位ですが、この辺は検査した日のコンディションもあるので、多少の前後はあります。
それでもしっかり進行抑制ができているのは、本当に素晴らしいことです。
近視が進行すると、眼球のサイズが変わってしまいます。
丸い状態から楕円形に近い状態に、奥行きが長くなってしまいます。
これがR君の、この2年間は全く起こっていなかったのです。
普通の8歳や9歳の近視で2年間全く進行がない、というのはありえないこと。
トレーニングをやっていても全く近視の進行がない、というのは中々難しいことです。
ですから眼科さんも驚かれたんだと思います。
多分こんなケースは初めて見たに近いのではないでしょうか。
お母さんはがほくそ笑んだことはナイショですがwww
Rくんは現在4年生。
まだまだ近視の進行の恐れがあるご年齢です。
この2年は進行・悪化がなかったとしても、これからも全くないとは言えませんから、決して油断はできません。
でも、もし将来近視が進行・悪化してしまったとしても、この2年間全くそれがなかったことは、最終的な度数に大きく影響するでしょう。
できることならこのまましっかり進行を予防して、メガネのレンズを強くしなくてもよいようにしていきたいものです。
なお、Rくんは来年もまたセンターに通うそうです。
また一緒に頑張りましょう!!