メガネも時代とともにドンドン新しいものが開発されています。
ガラスレンズからプラスチックレンズになり、単焦点レンズから多焦点レンズになり。
そして現在、アメリカのスタンフォード大学で研究されているのが、最新技術を利用したいわゆる「スマートグラス」です。
現在のメガネは基本的には単焦点レンズで、度数も決まっていてある一点のみにピントを合わせるもの。
それに対して多焦点レンズは、レンズの上半分と下半分の度数に差がある、俗にいう”遠近両用メガネ”ですが、これも2点にしか焦点が合いません。
あとは目のピント合わせの機能(水晶体・毛様体筋)を使って、自力でピントを合わせないといけません。
これに対してこのスマートグラスは、視線追跡センサーで見ている距離を測定し、レンズに液体が入っていてレンズを厚くしたり薄くしたりして、度数を調整するというのです。
これなら微妙な距離を見た時でも、度数が自動的に変化するので目の疲れなども軽減できると思われます。
元々は老眼の人用に開発されたものらしいのですが、普通の近視の人・特に度数が強く裸眼では近くも見えない人にも、非常に良いものだろうと思われます。
遠くが見やすいメガネは、近くは非常に目に負担がかかるメガネでもあることは、以前のブログ記事でもご紹介しました。
そのため京阪視力回復アカデミーでは、裸眼だと近くが見えにくい人には、遠く用のメガネと近く用のメガネの併用をお勧めしているのです。
メガネが不要になるくらいの視力にまで回復できれば良いのですが、近視が強く視力が0.1以下の人は、残念ながらメガネを外せる状態まで回復するのは難しいのが現実・・・。
そうした方に少しでも目に負担をかけないように、もっと言えば今後の視力低下を防ぐために、遠近メガネの使い分けは必要だと考えています。
しかし、我々が言うのもなんですが、2本のメガネの使い分けはハッキリ言って煩わしいし、なによりめんどくさい!
それがこのスマートグラスだと、1本のメガネで近く・遠くどちらも最適な度数になり、メガネの架け替えのわずらわしさがなくなるし、さらには目への負担も最小限に抑えられるので、良いことづくめだと思います。
ただ、現時点ではメガネというよりもヘッドギアといった印象で、気軽に使えるものではないようですが、これが現在のメガネと同様のサイズにまでできれば、格段にメガネが楽になるでしょうね。
今後に期待!です。
参照
exciteニュース「老眼のニューカマー。視線を追跡し、自動的にピントを合わせてくれるスマートグラスが開発される(米研究)」
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