近視の強さ別・目の状態の変化と起こりうる症状

近視を放置することによる危険性を提唱する声が少しずつ大きくなっています。

一昔前「近視はメガネ(コンタクトレンズ)を使えば普通に見えるのだから問題なし」という医療関係者も多かったことを思うと、隔世の感がありますなぁ~。

でも、まだまだ「視力が悪くてもメガネかければいいか!」と考えている方も沢山いらっしゃるようです。

 

そこで今回は近視の進行に伴って起こる変化と、起こる可能性がある症状をご紹介します。

これを見ても、あなたはまだ「近視はメガネかけとけば良かろう?」と思いますか?

※今回の近視の軽度・中度・強度の定義は、眼科で一般的に言われている物を採用しました。

 

 

①仮性近視~初期の近視(±0.00D~-0.50D前後・裸眼視力1.0前後)

〇近くも遠くも、ほぼ普通に見えている
〇たまに遠くがボヤケる時もあるが一時的なもので「気のせい?」や「今日は疲れてるな~」程度の認識
〇学校検診・健康診断などでひっからないことも多い

 

仮性近視は目を酷使した際に発生する一時的な近視状態です。

睡眠をとって朝起きたら見え方が戻っているような状態なので、近視とは認識しない方がほとんどかと思われます。

仮性近視を通り越して真性近視になった場合でも、この状態だと5m以内の距離でぼやけることは非常に少ないでしょう。

 

今の日本では遠くを見る機会が非常に少ないため、近視の始まりに気づきにくいことが言えます。

ここで発見して適切な処置をすると、京阪視力回復アカデミーでは近視が完全に正視に戻ったケースなども見られます。

早期発見・早期対策が重要ですね。

 

 

②軽度近視(-0.50D~-3.00D 裸眼視力0.8~0.2前後)

〇遠くはぼやけ始めるが、近く(30㎝未満)は問題なく見えている
〇状態・状況によってメガネを考え始める状態
〇「目を細める」「顔を傾けて見る」「頻繁に瞬きして見る」など、見えづらさを感じる見方が出てくる
〇軽度近視後半(-2.00D以降?)あたりから、眼球の変形が見られ始める

 

この辺りから徐々に見えづらさが表面化してきます。

ただ子供さんの場合、席順が前のほう・黒板の文字が大きい・漢字の比率が少ないなどにより、あまり困っていないケースも少なくないでしょう。

軽度近視の初期段階だと、学校検診でも見逃されるケースは結構あると思います。

 

しかしまだ読書・勉強・スマホなど、近い距離の物はクリアに見えている状態でもあります。

そのため、メガネを作成しても「黒板など遠くが見えるときだけ装用する」というような指導をされる状態です。

その使い方をきちんと守っておけば近視の進行・悪化を抑制しやすくなりますが、あまり気にしないと気が付けば常用していること、それは非常に危険です。

 

メガネを常用した結果、メガネがすぐに合わなくなり作り替えをする悪循環に陥ってしまうケース、よく聞きます。

この辺の話を広めていくことも、近視の予防に重要な部分ですね。

 

思春期の方だと「メガネはイヤなのでコンタクトレンズにする」という事もあります。

でも、この状態でコンタクトレンズをメインで使用するのはおススメできません。

近くは裸眼で見えているのにレンズを使って見てしまうと、余計な近視の悪化を招く可能性が非常に高いです。

コンタクトレンズを使うのは、メガネが使えない状況(サッカー・ラグビーなどの球技、空手や柔道などの格闘技など)に限定し、普段はメガネを使用するのが一番です。

 

視力回復見込みチェック&体験トレーニング体験者の声

 

②中度近視(-3.25D~-6.00D 裸眼視力0.1~0.05前後)

〇裸眼で見える距離が30㎝を切ってくる
〇メガネをかける時間が増え、裸眼での生活が厳しくなり始める
〇眼球の変形が本格化
〇メガネ作成の際、一番安いセットレンズでは厳しくなり始める

 

この状態になると、メガネが1本では目に負担がかかってきます。

今までは遠くを見る時だけメガネをかけ、近くは裸眼で見ることができていましたが、それが厳しくなってくるため近くもメガネを使用せざるを得なくなります。

でも遠く用のメガネで近くを見ると、裸眼よりも数倍の疲労が襲ってきます。

それにより更なる近視の悪化を招く恐れが高くなってしまうでしょう。

 

それを防ぐためには、次の2点が効果的です。
①遠くのメガネと度数の違う近く用の弱いメガネを作成し、状況に応じて使い分ける
②遠近両用のコンタクトレンズを使用する

要は【近くを見る際に遠くが見えるレンズを使わない】ことが重要なポイント。

ただご注意いただきたいのは②のコンタクトレンズを使用する場合、若いうちからコンタクトレンズを使用し続けていると、角膜の細胞にダメージが少しづつ蓄積されます。

何十年後かにコンタクトレンズが使用できなくなる方もいらっしゃいますので、コンタクトレンズだけでなくメガネを併用することをお勧めします。

 

また、中度近視後半(-6.00D前後)になってくると、眼球の変形によるダメージが懸念されます。

特に網膜剥離は近視になると静止に比べて約20倍リスクが高まると言われています。

これ以上の進行悪化を防ぎ、これ以上眼球を伸ばさないように心がけましょう。

少なくとも半年~1年に1回は目の状態を確認することをおススメします。

 

 

②強度近視(-6.00D以上 裸眼視力0.05~0.01前後)

〇裸眼で見える距離が10数センチ以下になってくる
〇メガネでは矯正できないこともある
〇病的近視と診断される可能性
〇レーシックすら適用外となることも

 

ここまでくると裸眼生活は、ほぼ不可能と言っても良いでしょう。

それどころか、一桁近視の終盤(-9.00D以上など)になると、メガネで矯正が厳しくなり始めます。

メガネは目とレンズの間に距離があり、その影響で見たものが若干縮小されて見えます。

そうなると視力検査で1.0とか0.9とかの小さい環がつぶれてしまい、正確な状態が確認できなくなることがあります。

※コンタクトレンズだと問題ない場合も多いです。

 

またレンズも厚くしないと矯正できなくなりますので、レンズが特注になったり度数によってはプラスチックでは作成できずガラスレンズになることも。

そこでレーシックを考える方もいらっしゃるようですが、レーシックは-10.00Dを超えると適用外となり原則受けられません。

また-6.00Dを超えると適用外ではないものの、慎重適用という事で受けられるか受けられないか、状態次第となります。

 

また、レーシックは角膜を削って矯正する術式ですが、近視が強ければそれだけ角膜を多く削らなければいけません。

-6.00Dくらいでも矯正に必要な角膜の厚みがなく、レーシックができない場緑内障緑内障す。

別にレーシックをおススメするわけではありませんが、強度近視は色々選択肢が減ってしまう事は間違いないでしょう。

最悪「メガネも良く見えない・コンタクトは目が痛くて使えない・レーシックは適用外」となると、どうしようもなくなってしまいますね。

 

成人の眼球平均サイズは24㎜ですが、強度近視になると少なくとも26㎜以上、二桁近視だと28㎜を超えてきます。

こうなると緑内障(正視と比べて約3.3倍)・白内障(同、約5.5倍)のリスクも高まってしまいます。

近視からの合併症による失明の危険性が出てくるという、非常に怖い状態ですので、こうなるのを防ぐことがとても大切です。

 

 

いかがでしたか?

強度近視の怖さがお判りいただけたのではないかと思います。

では、いかにして強度近視を防ぐのか?という事ですが、これは「近視の発生を遅くする」ことに尽きます。

 

少々古いデータではありますが、医学博士 陸田博先生の調査結果をご紹介しましょう。

データで見る近視の現状

このグラフによれば4歳から近視になった人の場合、20歳の時には-10.0Dを超える近視にまで悪化しています。

でも14歳で近視になった人の場合では、20歳の時に-2.00D程度の近視で済んでいます。

 

もう一つのデータをご紹介しましょう。

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これはどの年齢で一番近視が進行しやすいか?という事を調査したデータです。

これによれば4歳~12歳前後が一番近視の進行幅が大きいことがわかります。

つまり、この4歳~12歳くらいの年齢で近視になることを回避することが、一つの大きな近視対策と言えるでしょう。

 

もちろん近視にならない事が一番なのは言うまでもありません。

でも、現代人の生活を見ると、何もしないで近視にならないというのは中々難しそうです。

近視になることを防ぐのが難しければ、せめて強度近視になることは避けたいもの。

 

そうなると小さいころから目の使い方の注意や、定期的な目のチェックが重要です。

年1回~2回の学校検診では、ハッキリ言ってチェックが少なすぎです。

小学生のうちは、なるべく月1回はチェックを行ないたいものです。

 

京阪視力回復アカデミーでは視力回復だけでなく、視力低下予防や定期的な目のチェック・目の疲労回復なども行なっております。

目が良い方でも定期健診したい方など是非ご相談ください!

ご希望の方は↓までお気軽にどうぞ。

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参照ページ:

日本近視学会HP 「近視とは?」

 

関連ページ:

とにかく近視の進行を最小限に抑えましょう。

軽度~中度近視になろう!【一部再掲】

 
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