以前に一度ご紹介した”近視を治療するメガネ”【クボタグラス】の国内販売が発表されました。
※前回の記事でご紹介した時は「クボタメガネ」という名称でしたが、今回「クボタグラス」となっていましたので、こちらで統一します。
ひとまず国内4店舗のメガネ屋さんでオーダーメイド作成となる模様です。
そして2022/8/1~2022/9/15まで、気に入らなかった場合の「全額返金保証キャンペーン」も実施されています。
これとは別途のようですが、サイズが合わなかった場合は一度だけ無料で交換もできるようです。
さて、気になるそのお値段ですが・・・。
以前の記事では大体100,000円程度になるのでは?と言われていました。
ただフタを開けてみると筆者もビックリしましたが、なんと税込770,000万円!!!
正直、サクッと購入できる金額ではありません。
もちろん、謳われている近視の治療効果がしっかりあるならば、高いものではないのかもしれません。
しかし、気になる点はいくつかあります。
アメリカや台湾では医療機器の登録がされているようですが、なぜか日本では医療機器としては販売されないそうです。
そのため、前は「近視を抑制・治療する」という話でしたが、「治療」という文言は削除されています。
という事は、近視の治療効果は期待できないという事なのか?と思ってしまいます。
近視の大きな原因は、眼球が後ろに大きく伸びてしまう事。
それをレンズで焦点の当て方を調整することで眼球を短くさせるようですが、レンズによる眼軸の短縮というのは過去に前例がありません。
本当ならすごく画期的な商品ですが、現時点では「本当か!?」という眼で見てしまいます。
特に医療機器登録がなされていないのが、申請を行なっていないからなのか、それとも申請は行なったものの通らなかったためなのか?
それによって大分話も変わってきます。
もう一つ、近視の進行抑制効果の点でも気になります。
似たような原理のCooper Vision社製コンタクトレンズ「MiSight 1day」での近視抑制効果は約59%とされています。
という事は、現時点ではマイオピンやオルソケラトロジーで言われている近視抑制効果と、ほぼ同等の数字です。
マイオピンは1本3000円程なので、クボタグラスの金額で200本以上購入できる計算です。
1か月1本使用したとして約17年分と考えると、クボタグラスのコストパフォーマンスは高いとは言えないように感じました。
そして最後はやはり金額です。
流石に770,000円は高い!
医療機器であったとしても決して安いものではありませんし、そもそも医療機器ではありませんし。
まあ、どんな商品でも最初は高く、売れてくるに従って少しずつ値段が下がってくるものですが・・・。
正直クボタグラスを購入しようと考える人は、かなり限定されるのではないでしょうか。
あまり他社の製品を悪い感じでいうのは回避したいところなのですが、現時点(2022/8月)の時点で判明している情報ですと、正直期待しづらいものが多かったように思いました。
果たしてどうなるのでしょうか?
参照ページ:
ITmediaNEWS 「近視抑制メガネ「Kubota Glass」 国内発売 77万円」
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