近視発生の危険因子とは?

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近視は世界的な問題となってきています。

世界の専門家が集まって設立された【国際近視研究所】によると、現在世界の約30%が近視であり、2050年にはそれが約50%になると推定しています。

また、現在世界で約3%が病的近視に罹患している、という調査結果も発表されました。

 

病的近視とは眼球の変形にともなう様々な合併症があり、失明の危険性がある状態です。

ちなみに世界人口は2023年時点でおよそ78億人と推定されていますので、約2億3千万人が病的近視に罹患しているようです。

これは日本の全人口のおよそ2倍に匹敵しますので、相当な数ですね。

 

現在の人間の医学では、近視自体を治して正視に戻すことは不可能です。

そのため、一番望まれるのが「近視にならない事」です。

そこで今回は近視が発生しやすい危険因子についてお話していきます。

 

 

危険因子その1 地域性・民族性

これはよく言われていることですが、アジア圏・その中でも東アジアと東南アジアで近視の発症率が高くなっています。

日本・韓国・中国・台湾・シンガポールといった国ではおよそ70%以上が近視であるという調査もあります。

 

 

これらで推測されるのは、まず遺伝的な要因。

オーストラリアの調査で、東アジアの子供(11~15歳)の近視率は、白人の子供よりも8倍高かったそうです。

また、イギリスの学校では南アジアの生徒の近視率が約25%、黒人のアフリカ系カリブ人では10%、白人のヨーロッパ人では4%でした。

 

子供の近視が遺伝によるものか、両親が近視による環境的な問題なのかは議論があります。

【両親が近視だとそうでない場合よりも3倍近視になるリスクが高い】とは以前にご紹介しました。

前述のイギリスの学校では「近視の両親を持つ子供は屋外遊びが少ない」という話もあったそうで、遺伝的・環境的な因子両方が考えられますね。

 

 

危険因子その2 眼球の成長

通常人間は遠視の状態で誕生し、身体の成長と共に眼球も成長して4歳~6歳あたりで正視になります。

この生まれた時の遠視の度数が将来的な近視の発生に関わっている、という話があるのです。

アメリカの4500人以上の子供を対象にした研究では、6歳で+0.75D以下の遠視だった場合に、小学2年生から中学2年生までの間に近視になるリスクが高まりました。

 

実際に京阪視力回復アカデミーでも、幼稚園児の屈折を見て遠視が軽かったり、正視状態だった場合には近視の恐れをお伝えしてきました。

特に3~4歳くらいで+1.00Dを切っている遠視だと、非常に近視のリスクは高いと予想しています。

そして近視の場合、近視になる約1年前に急激な眼球の成長があると推測されているそうです。

 

でもこれは事前に予測するのは非常に難しいと言うか、ハッキリ言ってほぼ不可能でしょう。

そのため最近導入され始めた3歳児検診での屈折検査が、近視の発見や発症予想に大きく役立つと思われます。

でも出来たら毎年屈折検査ができるのが一番ですね。

 
視力回復見込みチェック&体験トレーニング体験者の声

 

危険因子その3 教育活動

東アジアで近視が多い要因の一つに、学校教育の内容が挙げられています。

試験主導型で学業成績に重点を置き、ほとんどすべての子供に集中的に実施されている教育システムが近業の増加を招いています。

日本では学校の授業の後に塾で更なる近業をするケースも多くあり、それが近視の発生に大きくかかわっている、という指摘もされています。

 

これに関係する話ですが、昔エスキモーやイヌイットの人達は非常に近視率が低かった(1~2%)そうです。

しかし時代が変わり教育が重視されていったとき、次世代では近視率が50%以上に跳ね上がりました。

近業の増加と屋外活動の減少による影響と考えられています。

 

日本でも小・中学生世代で公立学校と私立学校で近視率の違いが言われていますね。

一概には言えませんが、私立学校の方が公立学校よりも勉強量が多く求められがちなので、その分近業も増加しやすいです。

入学前の受験も影響しているでしょうね。

 

 

危険因子その4 焦点の遠視性ボケ

これは近視発生前というよりもむしろ近視発症後に関係します。

メガネやコンタクトレンズ装用時、ピントが合う遠方ではなく近方を見た場合、ピントの焦点は網膜の後方にずれ、遠視状態となります。

遠メ装用近方視

 

この状態が眼球の成長(≒眼球の伸び)を促進すると考えられています。

実際の動物実験ではその効果が見られています。

逆に近視性ボケ、つまり網膜の前方にピントがずれることでは、眼球の成長は促進されないことも指摘されています。

 

”ならばメガネはとにかく弱いメガネにして、常に網膜の前方にピントをずらしておくのが良い!”と思うかもしれません。

しかし低矯正レンズで近視の進行状況を見た実験では、良い結果はでませんでした。

そのため遠視性ボケも近視性ボケもどちらも望ましくはなく、ベストなのは「見る距離にピントが合うレンズ」のようです。

 

そのため、近年二重焦点レンズで近視の進行を予防しようという話が出ています。

これは我々も良いものだと思っていますが、日本で行なわれた研究で「児童は近くを見る時に必ず近距離度数のレンズで見ているわけではない」というものがあり、使い方の注意は必要ですね。

 

 

今回ご紹介した危険因子ですが、①の地域性・民族性と②の眼球の成長に関しては、どうしようもありません。

また③の教育活動もどうにかするのは、なかなか難しい所かと思います。

でもやり方によっては近視の発症を防いだり、近視になったとしても進行を最小限に抑えることは不可能ではありません。

 

こうした近視の発症予防・進行予防の対策も、京阪視力回復アカデミーが力を入れている部分です。

スマホやタブレットの使用や新型コロナによる外出自粛の影響で、近視増加率は加速しています。

出来る限りの対策をとって、子供さんの将来やその次の世代の目を守る事も考えてあげてください。

 

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参照ページ:

IMIレポート 「臨床管理ガイドライン」

IMIレポート 「近視発症と進行に対する介入法レポート」 ※PDFが開きます。

国際近視研究所HP 「近視とは?」

 

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