タイトルを見て「いや、俺(私)は乱視ないけど!?」という方もいらっしゃるかもしれません。
でも、視力が1.2とかいう方でも軽い乱視はある事がほとんどなのです。
視力に影響があるかないか、という差でして。
そもそも乱視とは目の外側の「角膜」というレンズや、目の内側にある「水晶体」というレンズの形状の歪みから生じます。
乱視が無ければ1点に焦点が合うのに、乱視があると焦点が2つになったりどこにも焦点が合わなくなったりしてしまいます。
そして人間の身体は完全にきれいな曲線を描いていることは少なく、縦・横・斜めいずれかの方向に偏りが出ることがほとんどです。
その偏りがひどいと乱視も強くなりますが、そんなにひどくないものは乱視も軽いものとなります。
ただ乱視があっても軽度の場合は、視力にほとんど影響していないことが多々あります。
乱視の影響を確認するには↓のような乱視表を見てもらいます。
乱視が無い方は全ての線が均一な濃さに見えますが、乱視の影響があると一部の線だけ濃く見えて残りの線はぼんやり薄く見えます。
乱視の強さが一番影響しますが、もう一つは乱視と同時に存在する近視/遠視の強さも、乱視の見え方に影響があります。
例えば-0.5Dくらいの乱視で、近視も遠視も全くない場合。
この場合は裸眼視力も1.0以上あり、乱視表も全く均一に見えることが多いです。
しかし、同じ-0.50Dの乱視でも中度以上の近視になると、乱視の影響が出てくることが増えてくるようです。
もちろん、強い近視があり-0.5Dの乱視もあるが、乱視はほとんど影響していないということもありますけども。
よく「昔は乱視が無かったのに最近乱視になった」という方がいますが、この場合は前述のような近視の進行による乱視の影響増の可能性も考えられます。
先ほどお話した通り、乱視は目のレンズの形状の歪みが原因。
眼球の形状が変われば乱視の度数も変わる可能性は考えられますが、それ以外で乱視が強くなってしまうのはちょっと考えにくいです。
パソコン・スマホの見過ぎや勉強・読書などによる目の疲れでレンズの形状が歪むか?と言われれば、その可能性は限りなく低いものでしょう。
身体の成長時期の眼球の大きさ変化では、乱視が増えてしまうこともあるかもしれませんが。
大人になってから乱視が発生するのは、正直あまり考えにくいと思われます。
あとは軽度の乱視程、自分でピントの補正をして乱視の影響に気づかないことがあるようです。
その場合は目を酷使した後や体調不良時・遅い時間帯など、自力でのピント補正ができなくなったら乱視の影響が出ることも良く見られます。
「休日の午前中に見てみると乱視は全然影響ないのに、平日の夜だとしっかり乱視が出ている」という感じです。
近視が無い軽度の乱視も、これと同様に自力でピント補正ができている、というものあると思います。
これは乱視がある程度強いケースでも同様で、調子が良いと軽いレンズで矯正できる事も見られます。
メガネやコンタクトに乱視の矯正をする場合は、この辺も確認したうえでレンズ度数を決めた方が良いでしょう。
主に日中使うのか?それとも夜に多く使うのか?といった点でも、乱視の必要性は変わってくると思います。
いわゆる視力回復トレーニングで、乱視そのものを治療することはできません。
前日の通りレンズの歪み自体を治さなければ、乱視は残るからです。
ただ、ピント合わせの筋肉の機能が復活すると、自力で乱視を補正できる部分もアップできるようです。
ただ、通常の乱視と同様に夜や疲れている時は乱視の影響が出ることが多いので、そこはご理解ください。
最後に乱視についてのまとめです。
〇乱視はレンズの形状の歪みから生じる
〇軽い乱視だと自力でピント補正ができれば、視力への影響は出にくい
〇コンディションが悪い時は乱視の影響が出やすい
〇近視の進行・悪化に伴い、乱視の影響も強くなる可能性が高い
乱視の影響を最小限にするためにも、近視の進行予防はとても重要です。
尚且つ目の疲労は乱視の影響に大きく関係します。
近視予防と乱視の影響軽減のためにも、目の疲労はしっかり気をつけましょうね。
参照ページ
関連ページ
目に関する基礎知識 ⑤乱視について
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