何かと騒がれた東京オリンピックですが、皆さんご覧になってますか?
京阪視力回復アカデミーに通われている子供たちは、正直あまり興味がない人が多いようで、どちらかというとお父さん・お母さん達の方がご覧になっている印象。
目にとってはその方が良いので特に構わないのですが、少々世代差を感じるのは気のせいでしょうか。
そのオリンピックで卓球の男女混合ダブルスで見事金メダルの水谷準選手。
試合中にサングラスをかけていたようですが、照明やLEDライトの影響かボールが見えない瞬間があることが原因だそうです。
これに対して一部ネットで「昔に受けたレーシックが原因か!?」という憶測が流れました。
ただご本人によると「レーシックは関係ない」と明確に否定されていますので、事実とは異なるようです。
でもレーシックを受けた方の中には、水谷選手に発生したような後遺症を訴える方がいるのも事実。
そこで今回はレーシック手術後に起こる可能性がある合併症についてご紹介したいと思います。
レーシックを受けるかどうか迷っている方の参考になれば幸いです。
よく言われている物では、次のような症状があります。
〇ドライアイ
〇ハロー・グレア現象
〇過矯正
個別にご説明していきますと、
〇ドライアイ
術式の問題で涙の量が減少してしまうため、ドライアイの症状を訴える方は少なくないようです。
一時的なもので改善されることが多いようですが、元々ドライアイの症状が強かった方だと改善されないケースもあるようです。
人口涙液など、不足している涙を補充するための点眼で対処します。
〇ハロー・グレア現象
強い光がまぶしくて見えにくくなったり、光が乱反射してにじんだりギラギラして見えにくくなります。
レーシックによって角膜の細かい歪みが増えてしまったり、暗いところで見ると瞳孔が大きくなりますが、その時に光のにじみやギラツキが大きくなると言われています。
水谷選手が「レーシックの影響か!?」と言われたのが、このハロー・グレア現象のようです。
卓球の試合会場全体は暗めの照明が多いようですが、卓球台自体はライトでかなり明るく照らされるため、ハロー・グレア現象が起きやすい状況と言えるでしょう。
普段の生活だと、一番多いのが夜間の運転中に対向車のヘッドライトが、ハロー・グレア現象が一番起きやすい状況のため注意が必要です。
ちなみに水谷選手はアメリカの専門医によるレーシックの術後検査を受けていて、そこで「手術経過に問題はない」と言われているとか。
ですので、「水谷選手ってレーシックの影響でボールが見えにくいらしいよ!」と言われたら明確に否定してあげてください。
我々レーシックはどちらかと言えば商売敵ですが、デマの拡散は良しとしませんので。
〇過矯正
レーシック後に角膜の傷が治る過程で、若干近視の度数が戻ってしまうことがあります。
そのため少し強めに矯正するようなクリニックもあるようですが、近視の戻りが発生しないと過矯正(矯正しすぎて遠視化している)という状態になってしまいます。
また、術前検診時の屈折度数検査に誤差が生じたり、近視が強く角膜を多く削らないといけない場合などに、近視の誤差が出ると、結果的に過矯正となってしまうこともあるようです。
過矯正になった場合に一番影響が出るのが、近くを見た時の目の疲れです。
メガネやコンタクトレンズだとレンズを外せば過矯正の状態ではなくなりますが、レーシックではそれも不可能なため、症状がひどいと強烈な眼精疲労・頭痛・めまいなどを引き起こす恐れがあります。
この辺、過去記事に詳しい内容がありますので、よろしければご覧ください。
当たり前の話ですが、これらの症状はレーシックによって必ず発生するものではなく、何もなく快適に過ごしておられる方も沢山いることでしょう。
ですので、我々は「絶対にレーシックは止めとけ!」などと言うつもりはありません。
逆にレーシックがどうしても必要なケースも考えられます。
例えば、近視が相当強くてメガネだと矯正が難しい、尚且つ体質的にコンタクトが痛くてつけられないような人。
こう言う人はレーシックが救いになることもあるでしょう。
また、メガネができないような激しい接触があるスポーツ・格闘技などをする方も、レーシックは向いていると言えると思います。
ただし、こうした方方々でも起こりうる合併症をきちんと理解した上でリスクを承知の上受けるのか?それとも全くリスクを知らないで良い事ばかり想定して受けるのか。
これで話は大分は変わってきます。
レーシックは日本に入ってきてから、すでに30年程経過しています。
良いものも悪いものもデータは多く出ていますので、よくよく確認の上お決めください。
参照ページ:
表参道眼科マニア(※南青山アイクリニックのブログ) レーシックのリスク、合併症について その2
関連ページ:
スポーツには深視力が重要!
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